10年経て

□イメチェン
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「ぎゃー!!!ランボ!!!また勝手に綱吉の家行ってる!!!!」


ランボは家で大人しくできないみたいで毎日のように綱吉の家に遊びに行っては手榴弾を投げ入れている。
その度に私は引き取りに行っているのだが、綱吉の家にはいろんな人が訪れるようになっていた。

「あらじみこ、いらっしゃい」
「すみません、うちのランボが....!!」



自分の家のように「いらっしゃい」と言っているこの女性、ビアンキさんだ。


「じみこ.......。貴方って.....」
「な、なんですか.....?」


まじまじと私の顔を見るビアンキさん。
すると突然私のメガネを取った。

「!」
「ちょ、何するんですかぁ....」

ビアンキさんは何か考えたと思ったら「ちょっと来て」と私を綱吉の家に入れた。
上の部屋、ドッカンドッカンやってるなぁ......。と思いつつリビングに行く。今はお母さんはいないらしい。



椅子に座らされビアンキさんは「ちょっと待ってて」と私に言って、部屋を出て行った。


一体なんなのだろう.....。
ビアンキさんとまともに会話するのは初めてかもしれない。
ちょっと緊張する。
暫くすると、ビアンキさんは鏡といくつかのコスメを持ってきた。まさか.......




「動かないで」

ギロッと睨まれて「ひっ」と声が出た。



ビアンキさんに言われたまま、黙ってじっとしていた。
案の定前髪を上げられ、顔に色々塗り出し、三つ編みを解いてクシでとかされ、仕上げのリップを。



「うん、いいわね」




ビアンキさんが満足そうな顔をして、リビングを出て行った。

え、まさか、綱吉呼びに行った!?待って、恥ずかしすぎる!!!
私はカーテンの後ろに隠れた。


「なんだよビアンキ〜!」
「いいから」


そこにビアンキと綱吉とリボーンが戻ってきて、ビアンキは私がいるカーテンを思いっきり開けた。


「見ないで....」

恥ずかしさのあまり顔が火照る。



「な...!!大人じみこ〜!?いつの間に10年バズーカ撃たれたの〜!?!?」
「何言ってるのツナ」
「こいつは普通のじみこだぞ」
「え.....!?!?」



私の化粧顔でこんな驚かれるなんて....余計に恥ずかしい....。

「こんなに美人なのに何でいつも地味な格好してるのかしら?」


ビアンキさんはそう言いながら私のメガネを手に取り、かけようとした。

「ぎゃぁぁああ待って!!!!」
「ん?これ」

私はビアンキさんからメガネを奪い返そうとしたけども間に合わなかった。



「伊達眼鏡じゃない」
「うそ〜!?伊達ーーー!?」


バ....バレてしまった.......
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