10年経て

□私はじみこ
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私はじみこです。
いや、本当の名前はじみじみこって言うんだけども。

生まれた時から並盛に住んでいて、特にこれといった特技もなく、人と会話するのが苦手なクソ陰キャです。
そんな私は今年から中学2年生になるのです。


1年生の頃は部活も入らず、ひっそりと酸素を吸っては二酸化炭素を吐くように生きてきました。
友達はいません。
なんなら、クソ陽キャにたまに虐められるくらい。
虐められるって言ってもドラマみたいに激しいものはなく、たまに物隠されたり、掃除押し付けられたり、授業ノート奪われたり、、、、あ〜思い出すだけでムカつく〜!!!

でも、クラス替えできっと離れる!そうに違いない!!!!!



「あら!じみこちゃん!」
「おばさん!」
「今日から綱吉を宜しくねぇ〜」


玄関を出ると幼馴染のお母さんと遭遇した。

「ツッ君ー!!!早くしなさーい!!」
「母さん!ネクタイこれ、わっかんないよー!!!!」

ドタドタと家から出てきたのは沢田綱吉。
私の一個下の幼馴染です。

彼は昔からダメダメでダメツナと呼ばれている。ネクタイが思いっきり絡まっている。
そんな綱吉が今日から中学生だなんて、心配だなぁー。



「おばさん、私先行きますねー」
「あ、ごめんねぇ〜!こっちは気にしないで先行っちゃって!」


新入生は後から集合で、先に先輩になった私は綱吉達を置いて行った。



ーーーーーーーーー




なんでなのよ!
クラス発表は最悪だった。

DQNがうじゃうじゃいて、今年一年また苦労するだろうと思った。


「はぁ........」

教室に向かうと既にクラスメイトはやりたい放題だった。
春休みが終わって初日の学校で、新しい教室でみんなはしゃぎたいのだろう。

げげ、私の席にDQNが座ってる......。
仕方ない。


「あの.........そこ、わ、私の」
「あ??????」




はい、やっぱりそういうリアクションですよね。分かってました私が悪かったです。教室の後ろで突っ立ってあなた達がどくのを待ってます!!!!!



「何アイツーーー」
「くらー!」

きゃはははと笑い声が聞こえてくる。



耳障りすぎる。
もう初日から最悪だ〜。



と、そこへやっと担任が入ってきて、DQNは解散して私は席につけた。



初めてのホームルームはなんと言っても自己紹介、あと委員会と係決め。
自己紹介に至っては何を喋ったか記憶にないが、係決めでは「学級委員っぽいからじみさんが良いと思いまーす」とさっきのDQNに勝手に推薦され、クラスのみんなが同意し始め、学級委員をやる事になった。


まじふざけんな、、、、。
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