エピソードまとめ

□アナマリア・マルシュナー
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ep.2 お嬢様の小さな冒険
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〔街中会話 教会前 子供達〕
「はっはっは!われこそがブレイズひっとう!わるいケモノはぜんぶやっつけるのだー!」

「楽しそうだねえ」

「……ブレイズってなんですの?」

「騎士学校の精鋭達だよ。ごくごく限られた一握りのエリートさ」

「その中でも"筆頭"は、いわばリーダーだな」

「つまりエリートの中のトップ!なんだか凄そうですわ!」


〔街中会話 教会敷地内 女の子〕
「あのねー、わたしねー、お姫様になりたいの」

「まあ……そうなんですの」

「わ、お姉ちゃんの話し方、お姫様っぽい!」

「お、お、お、お姫様じゃ、ありませんことですわよ!?」

「わかってるよー。本物のお姫様が、こんな場所にいるはずないもん。お姫様はねー、広くて素敵なお城に住んでて、キレイに咲いたお花を見ながら、おいしい紅茶を飲むの。それで夜はキラキラしたドレスで踊ってパーティー!はあ……いいなあ〜」

「……そんな素敵なものでもありませんわ」


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「おや?あなた方は……」

教会へ到着すると参拝者と話していた司祭がこちらに気がつき歩いて来た。

「無事アグライア様をご覧になれましたか?」

「その節はお世話になりましたわ!とっても素晴らしい体験ができました!まさかあそこでアグライア様に会っ……もっ!?」

ラウルが慌ててアナマリアの口を手で塞ぐ。

「すみませんね、この子興奮しちゃってて。ご迷惑になりそうなんでこれで失礼しますね」

「もが一」

ラウルがアナマリアを引っ張って教会を離れる。

「……アナマリアちゃんさあ、源獣様に会ったなんて話、迂闊にしちゃ駄目だよ……」

アナマリアの口から手を離してラウルはそう注意する。

「そうなのですか?」

「まあ、しない方がいいだろうな。……しかし咄嗟のこととはいえ、女の口を塞ぐのもどうかと思うが」

「うっ!?」

「しない方がいいよな?」

エドがもう一度釘を刺す用に言う。

「はい、わかりました……」

「一緒に誓いましょう!」

「とほほ」

アナマリアを注意するはずが、自分まで注意されたラウルは肩を落とすのだった。

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〔移動会話〕
「なんだかお腹が空きましたわ!」

「確か北門の近くに、マーボーカレー飯店があったな」

「そっちに行くなら、すぐそこの橋が近いけど……」


〔街中会話 マーケットエリアに続く橋前〕
「はいはい、申し訳ないね。そこの橋は今点検中みたいだよ。南の方にある別の橋から行くしかないかな。凄く遠回りだけど、いってらっしゃい!」


〔街中会話 噴水広場 老人〕
「その先の門を抜けて、しばらく行くと駐屯地があるが、最近なんだか騒がしいようじゃ」

「それはやっぱり、戦争のせいで……?」

「ああ。まったく何年やっているのか。帝国など早くひねり潰せばいいのに」

「それは……!」

「わしは奴らに故郷を焼かれた。火の中で苦しみ死んでいった同胞達の顔……。死して尚、忘れることはないじゃろう」

「そう……ですの……」


〔街中会話 噴水広場 おばさん〕
「お嬢さん達、冒険者かい?」

「そんな感じですわ!」

「凄いねえ。オズガルドから来たの?」

「いえ、わたくし達は…………どこから来たんですの?」

「おいおい……」

「まあ、スタートはそれぞれ違うからな」

「へえ、それじゃあ途中で出会った人達の集まりか。いいねえ、そういうの!なんだかロマンがあるよ。私ももう少し国がマシになったら外に出てみたいわ」


〔街中会話 子供達〕
「ふふふ、あらわれたかブレイズ!」

「キサマは帝国のローショーだな!?」

「騎士のタマゴごときが、オレにかなうと思うのか!?」

「たしかにわれの力は、まだミジュク……しかし、帝国なんかに負けないぞ!」


〔街中会話 連邦軍駐屯地〕
「ここは……、ラウルが捕まってた場所ですわ!」

「は?」

「あの時は酷い目にあった……」

「おい、おっさん」

「お、おっさん!?お兄さんって言ってくれ!」

「んなこたどうでもいいんだよ。捕まるようなことをしでかしたのか?」

「してないしてない!詳しく話すと長くなるから概要だけ言うと……アナマリアちゃんのせいで遺跡の盗掘者と間違われて、冤罪で捕まったのさ………」

「うふ♪」

「………苦労してるんだな」


〔街中会話 跳ね橋前〕
「は、橋が空に向かってますわー!」

「いやいや、上がってるだけだよ」

「どうしてですの?」

「それは……わからないけど」

「ラウルったら無知ですわー」

「自分のことを棚に上げて!?」


〔街中会話 跳ね橋前 連邦兵〕
「ここの橋っていつ降りるんだい?」

「ちょうどメンテナンスが終わりましたので、今降ろしますよ。ご不便をおかけしました」

兵士は手動でハンドルを回し跳ね橋を下ろした。

「す…すっこいですわ!橋の変身ですわ!あとでシャルルに自慢します!」

「確かにこういうのって、なんかワクワクするよねえ。遺跡のロマンにも通ずるものがあるよ」

「そうか?ただ橋が上下してるだけだろ」

「冷めてるねキミ!」

「人の心がないのですわ!」

「そこまで言うか」


〔移動台詞〕
「改めてマーボーカレー飯店に急ぎましょう!」
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