エピソードまとめ

□ファルク
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ep.1 孤鷹の双刃
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999Y.C. 森国シルヴェーア ホテル・ブルミラ8階

「どこだどこだ?中村はよお?居場所を大声で教えてくれるなり、いっそのことそっちから来てくれりゃ、手間掛からずに済むのによ」

そう言いながら進んでいれば8階のエレベーターホールで連邦兵が待ち構えていた。

「いたぞ!」

「やっぱバレてんな……。……ならやるしかねえよなあ!」

「抵抗する気か?だったら牢にぶちこんで枷で繋いでおけ!」

「ハッ、誰もオレを繋ぎ留められねえんだよ!」


向かってきた連邦兵たちを叩っ切り、ファルクは先へと進んでいく。


「クソッ……。なんで捕虜なんかになってんだよ、中将は!やっぱゴミばっかだな帝国は」

エレベーターホールの先の部屋を見て回る。

「この階にもいねえだと?もっと下か?あー、ホントめんどくせーな。こんな任務より連邦の落としたりする方が、よっぽど面白えっていうのによ!」

8階の探索を終え、ファルクは下への階段をおりていく。


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999Y.C. 森国シルヴェーア ホテル・ブルミラ7階


「てかどうせこうなるなら、下から堂々と入って暴れりゃよかったぜ……。そうすりゃ、アメリーにガタガタ言われる必要もなかったのによ」

「侵入者を捕らえろ!」

連邦兵に見つかり、彼らはすぐさま創術を撃ち込んできた。

「こいつら反応が迎え!練度も並じゃねえ。だがオレは狼将も認める男!ファルク様だ!かかってこいやアッ!」

ファルクは難なく兵士たちを倒し先へ進む。

「警備がこんだけ必死ってことは、つまり中将はこの先にいるってことか!おら、中将!さっさと現れて、オレ様の手柄になりやがれってんだ!」

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999Y.C. 森国シルヴェーア ホテル・ブルミラ6階

「……つーかマジでいねえな………。もうホテルを出ちまった……とかねえよな。……ん?あの奥にいんのって……」

6階の奥へ進めば帝国軍の軍服をきた男性がロープで縛られた状態で大勢の連邦軍に囲まれた状態で連行されていた。

「侵入者を叩き斬れ!」

見つかって連邦兵が向かってくる。

「クソッ……次から次へと。おい、おっさん!アンタがナントカ中将か?」

「私の階級は確かに帝国中将だが…………君は?」

「ファルク曹長だアンタを助けに来た!」

「そうか承知した。だが私は事務方でね、戦闘については期待するな」

「いいさ、オレが千人分の働きだ!……と言っても連戦続きで、さすがにキツイがな……」





「ぐあっ!」

連邦兵にのめされ、ファルクは大きな花壇のレンガの壁に叩きつけられた。

「ミスったぜ……。ここで……こんなところで……終わるのか…………?」

剣を携えた連邦兵が、ファルクの元へ近づいきた。

そんな中、チーンと、エレベーターの止まる音がした。


「オレは一人でも……どこまでだって高く……!」

連邦兵がファルクの首筋に向かって剣を振り下ろす。しかし、飛んだのはその連邦兵の体だった。
ファルクの目の前から連邦兵か消え、代わりに現れたのは槍を振ったアメリーだった。

「クロードくん!ギリギリ間に合ったよ〜」

「お前、どうして……?」

「そんなことより、敵さんいっぱい!」

アメリーはファルクに背を向け槍を構えた。
周りには沢山の連邦兵が囲っていた。

「チッ……わーってるよ」

そう言って、ファルクは立ち上がった。

「きっちり、オレに付いてこいよオ!」


「者ども!中将もろともまとめて殺せ!連れ去られるよりはマシだ!」

「ちいっ!あちらさんも本気だな!」

「大丈夫!二人一緒ならやれるよ!だって私達はロランス隊だからっ!」

「毎度毎度、オメエの言ってることは全っ然!意味わかんねえんだよ!」


そう言いながらファルクはアメリーと共に、中将を守りながら連邦兵と対峙した。


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連邦兵たちをすべて倒した後、ファルクはアメリーに詰め寄った。

「で、なんでお前がここにいんだよ?」

「えへへ〜」

アメリーは照れたように笑っている。

「あのあと、私もクロードくん大丈夫かなーって、ホテルの様子を見に戻って来たんだけど、入口に誰もいなかったから、エレベーター乗ってきたんだ〜」

「誰もって……いただろ?警備が」

「えー、いなかったよ?ここに来るまで」

「んなワケ……まさか、オレを捕まえるために警備が出払ってたのか……?こいつのラッキー、納得いかねえ……」

「何はともあれ二人で組んで正解でしょ?私の副官、ファルク曹長さん♪」

「……おう」

「あー話の腰を折って悪いが……」

そう言って中将が近づいてきた。

「再び、警備兵達が集まりつつあるぞ」

「おっと!急いで脱出すっぞ!」

「うん!ロランス隊レッツゴー!」
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