エピソードまとめ

□ファルク
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ep.2 亡霊を喰らう鷹
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「それじゃまずは、宵闇通りに向かいましょう!」

そう言ってサーリムは、先陣切って歩き出した。

「か……手に決めてんじゃねえ!」

ファルクが怒鳴っても、サーリムは気にせず楽しそうに先へと進んでいく。

「ただ、こいつはなにか情報握ってんのか……。しゃーねえ、ひとまず一緒に行くとするか……」

仕方なくファルクはサーリムと共に帝都を歩くのだった。

〔道中会話〕
「知ってると思いますが宵闇通りは……」

「……ここを進んで左の道だろ」

「はい!そこに手配屋がいるので、話を聞いてみましょう!」

「……は?お前が情報持ってんじゃねえのか?」

「手配屋がいるって情報を持ってますよ!」

「お前な……」

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〔街中会話 帝国兵2人〕
「なんか昨日そこの道で、騒ぎがあったらしいですよ」

「……そういや、お前はまだ、ここに来たばかりだったな。宵闇通りのトラブルは日常茶飯事だ。だが、俺達が介入することもない。あそこは腕の立つゴロツキが多くて、下手に関わると殺されかねないからな」

「そ、そんな所が帝都に!?覚えておきます……」


〔街中会話 女の子〕
「お兄ちゃん達、左行っちゃダメだよ!」

「あ?」

「こっから先は近付いたら死んじゃうの!こわ〜い顔の人がいっぱいいたり、わる〜い人が剣を振り回してたり……、すっごくすっごく怖い場所だってパパが言ってた!」

「……まあ、間違ってねえな」


〔街中会話 老人〕
「ヒッヒッヒッ、こんなとこに若者がおる。迷子かあ?それとも怖いモン知らずかあ?」

「そんな怖いモンがいるなら今すぐ出てきて欲しいもんだな。ぶっ飛ばしてやるからよお」

「ヒャッヒャッヒャ!威勢がいいのお!そんな若いのが、ここで潰されるのを見てると……最高に酒が美味いんじゃ!」

「……クズだな」


〔街中会話 立ち話をする2人〕
「この辺りに手配屋がいるって聞いたんだが………」

「知らねえな」

「頼む金はあるんだ!居場所を教えてくれ!」

「……その話が本当なら教えてやってもいいぜ。今日は良い酒を飲みたい気分だったんだよなあ」

「……いくら出せばいい?」

「有り金全部だ…金はあるんだろ?」

「そ、そんな……!」

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宵闇通りは、名の通りの薄暗い通りで、ごろつきたちがウロウロしていた。

「おいおい、道に迷ったか?あんたらが来る場所じゃないと思うけど、どうよ?」

現れた子供と軍人にごろつき達はオラオラと群がった。

「あ?」

「ドゥーハンに用があるんです。この先の酒場にいるって聞いたんですが……」

ごろつき達に全く物怖じせず、サーリムがそう尋ねる。

「そんな手配屋知らねえなあ。よそ者はとっとと帰りな」

「そんなはずは……!だって確かな筋から……!」

「テメエが知らねえなら、そこをどいてもらおうか。自分で探すからよ」

「えっ!?」

「……ほお、俺達とやろうってのか?」

「後悔するのはテメエらの方だぜ?会わせてもらうさ……強引にでもな」

そう言ってファルクは双剣を構った。



〔道中会話 ごろつき戦闘1〕
「そのドゥーハンってのが、さっき話してた手配屋のことか?」

「はい!盗品の売買とか仕事の斡旋とか色々やってて、この奥の"ガイスト"って酒場にいるって聞きました。でもこの人達、知らないって……」

「んな情報呑みにすんじゃねえ。こいつらはたぶんそいつと繋がってる。用心棒としてここで張ってるってトコだろ」

「でも例の話、おかしいですよね。だって、亡霊戦団は……」

「落とし前はつけさせるさキッチリとな。どこの誰だか知らねえが騙りは見過ごせねえ。……ブッ殺してやる」

「兄い………。やっぱ、かっこいいですね!」

〔道中会話 ごろつき戦闘2〕
「オレも兄いみたいに、強くなれればいいんですけどね」

「バーカ、千年早えよ」

「それじゃあ、千年生きて追いつきます!………なるべく!」

「言ってろ」


〔道中会話 ごろつき戦闘3〕
「兄いとまた一緒に行動できる日が来るなんて……オレ感動でちょっと泣きそうです!覚えてますか?路地裏で暮らしてた時、毎日ヤバい橋渡ってましたよね。捕まった時用に秘密の暗号とか作ったりして!」

「……んな昔のこと覚えてねえ」

「へへっ……、このクールな態度が、またカッコいいですよね!」

〔道中会話 ごろつき戦闘4〕
「おし、次だ!」

「例の酒場はもう少し先です」

「ってことはまだまだ湧いてくるかもな。怖気付くんじゃねえぞ」

「兄いがいれば大丈夫です!」


〔道中会話 ごろつき戦闘5〕
「やっぱ兄いは強いですね!軍人になるのも納得です!」

「そうかよ」

「あ、そういえば、あの優しそうな女の人、上官なんですよね。ってことは兄いよりも強……」

「勘違いすんな!オレ様より強いヤツはいねえ!」

「そ…そうなんですか?でも兄いより立場は……」

「たまたまそうなってるだけだ!っつーかそれ以上、アイツの話しやがったら……」

「わ、わかりました!もうしませんっ!」

〔道中会話 ごろつき戦闘6〕
「虫みてえに湧いてきやがる」

「宵闇通りですからね……」

「この辺も昔から変わらねえな。マヌケは金や持ち物をブン盗られやすいし、わめいても助けは来ねえ。……あの路地裏もここも、時間が止まってるみてえだ」


〔道中会話 ごろつき戦闘7〕
「あ、兄いオレも一緒に……!」

「テメエはただの商人だ戦う理由はねえ」

「り、理由ならあります!兄いの役に立ちたいんで……!それに兄いがいるのに負けるはずありません!」

「だったらオレー人でも充分だろうが。すぐ終わらせっから、そこで見てな!」
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