エピソードまとめ

□アレクサンドラ・フォン・ゾンネ
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ep.1太陽
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3人は砦に入り、赤い絨毯の上を歩いていく。

「おや……いきなりですか……」

入って早々、足を止めたのは、目の前のロビーから通路への入り口に貼られた障壁が問題だった。

「これは……創術による障壁か?厄介だな。攻撃を仕掛けてみるか?」

剣の柄に手をかけるアレクサンドラを見て、ラプラスはやれやれと手を挙げた。

「これだから知能の低い犬は……」

「なに?」

ものすごい剣幕で睨むアレクサンドラを無視してラプラスは数歩前に行き、弓を構えた。
そして放った矢は、ロビー内に積まれた木箱を撃ち抜き破壊した。

「いたわ、創術士よ」

なくなった木箱の裏で連邦軍のロープを着た男が杖を構えていた。
その後ろから剣を持った連邦兵達も現れる。

「臭いものは元から絶たないとね」


【CHAPTER4 正道】
998Y.C. 森国シルヴェーア フランメージュ砦

「この中の創術士を倒せばいいのだな?」

「ええ。いくら障壁を壊しても張り直されたら意味がありませんからね」

「彼らも砦を守るために必死なのだな。では私もその気持ちに応えよう!」


そう言ってアレクサンドラは長剣を構えた。



創術士を守る剣士達を裁き、隠れていた最後の1人となった術士にアレクサンドラの一突きが刺さった。

「これで障壁は解除されたようですね」

「あはん。強引に壁を貫くなんて、ちょっと背徳的な行為だと思わないかしら」

「ああ。命を張って入り口を守ろうとした、術士達には敵ながら頭の下がる思いだな」

「……アウグストちゃああん」

「いや、そうなるのが薄々わかっていて微妙な話題を振る貴女も貴女だと思いますが」

「どうした?早く先に進むぞ」

「ええ。この先もどんな仕掛けがあるか、わかりません。慎重に行きましょう」


奥に進めば今度は物理的に、柵が下ろされ通路が塞がっていた。

「どうやら正面からは進めないようですね」

「ならばここはこじ開けて……」

「そんなの時間掛かり過ぎるでしょ?脇道があることくらい気付きなさいよ」

「真っ直ぐな性格なのはいいことですが、視野を広く持つのも大切ですよ」

「あ、ああ……」


2人に諭され、アレクサンドラは大人しく頷いた。

〔道中会話〕
「それにしても、中にもうじゃうじゃいるわね、雑魚が」

「士気も高く一筋縄ではいかなそうだ」

「あは。ギラついた目で、たくさんの男に見つめられたら、アタシ………たぎっちゃうわあ♪」

「……ふむ。戦闘への意気が盛んなのはいいことだな。少し見直したぞ、ラプラス」

「………やっぱりアタシ、この娘、超苦手なんですけど……」

「そうですか?一周回って相性良く見えますが」

「……あなたって、人を見る目があるのかないのか、よくわからないわ」



〔イベント 渡り廊下〕

「中庭の向こうに塔が見えますね」

「あそこにこの砦の将がいるのだな?」

「おそらくは」

「そうか……。ではそいつの身柄さえ押さえれば、これ以上無駄な血が流れることはないな……」

「そう上手く行きますかね?」

「大丈夫だ、私がそうして見せるさ」



〔道中会話 書庫〕
「……ああ、こんな時でなければ、ここにある本を読みふけりたいですね」

「お前は本当に本の虫だな」

「本は見識を深めてくれますから。私が先生と呼ばれていた頃の生徒にも読書好きな子がいたのですが、彼も目覚ましい成長ぶりでしたよ」

「なるほどな」


〔道中会話〕
「というかさっきの相性の話だけど、アウグストちゃんと白犬の方が、よっぽど噛み合ってるんじゃないの?」

「それはあり得ませんね。彼女とは昔から考え方が合ったためしがないですから……」

「ですよね?アレクサンドラ」

「なんの話だ?」

「ほらね?」


〔道中会話〕
「この砦、多少は準備されているみたいだけど急造感は拭えないわねえ。アレクサンドラちゃんの正装みたい」

「一言余計だが、確かに粗末な部分が多いな」

「なにやら回り道ばかり、させられている気もしますが。我々の速攻に対応しきれていない印象です」

「ああ」

「まあだからといって、この突貫が最善の策だったとも思えませんが」

「それはこれからの動き次第だろう?最善の結果にしてみせるさ」

「期待していますよ」

「任せておけ」

「……なんだかんだ、アウグストちゃんはあの娘に甘いのよねえ」

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〔イベント 広間〕
敵兵が塞いでいた通路をこじ開けて奥へ進むと、広間に出た。

「……あら?親玉登場!ってなるかと思ったけど……」

ここには兵の1人も居なかった。
アレクサンドラはキョロキョロと広間を見渡してみた。
すると右の壁沿いに置かれた石像の下の床に摩ったような後があった。

「右の像が動かされているな。その先へ行ってみるか?」

「ほう……」

「へえ……」

以外な一面をみたと、2人はアレクサンドラを見つめた。

「な、なんだ?」

「いえ、参りましょう」
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