エピソードまとめ

□アレクサンドラ・フォン・ゾンネ
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ep.1太陽
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「では予定通り、我々で一番の制圧を……」

「予定通りねえ?」

「本来、連邦との初接触は拠点への奇襲だったはずですが?」

ラプラスとアウグスト、2人からつつかれて、アレクサンドラは、う……と言葉を詰まらせた。

「とにかく……行くぞ!」

そう言って彼女は先行した。

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〔道中会話〕
「しかし、今回の任務は、こうして狼将部隊であたるほど重要なのか?」

「いえ。重要というより最も効率的だっただけです」

「どういうことだ?」

「今回、最終的に落とさんとするフランメージュ砦は、その堅牢さ故攻城兵器で攻略はできず中から落とすしかないのですが……」

「中は中で敵さんだらけだから、生半可な兵士ちゃんでは何人送っても無駄死にするだけ」

「なるほど。確かに、狼将向けの案件と言えるな」

「当初はお二人で向かって、もらおうとも考えましたが……」

「え……、こんな堅物と二人きりなんて絶対勘弁なんですけど」

「同感だ。連邦以前にこの悪魔に寝首をかかれては敵わない」

「うーわ、白犬が野垂れ死ぬのをアタシのせいにされるとか最悪〜」

「黙れ赤猫。貴様は我が帝国のためにも今ここで斬り伏せて……」

「……やはり私も同行して正解だったようですね。ともあれ、本日はフランメージュ砦攻略の前哨戦として、この一帯を制圧しておこうという話です」

「ああ、わかった」


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〔連邦 第2拠点〕

「て、敵襲か!?」

「連邦兵達よ!拠点を速やかに明け渡し撤退してはくれないか?そうすれば無駄な被害を出さずに済むと思うのだが……」

「な、舐めやがって……!そんな提案に乗るヤツがいるか!」

「聞く耳持たずか……仕方あるまい!」

〔拠点兵長登場〕
「それ以上は許さん。俺が出る!」


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〔第2拠点制圧後〕

「……この拠点も制圧できたようだな」

「ええ。接収作業は後続の部下達に任せて、我々はこの勢いで次へ向かいましょう」

「はーい」

「了解だ」


〔道中会話〕
「アウグスト……、思うのだがこの程度の任務、私だけで事足りるのでは?」

「……さらりとアタシを要らない子扱いしたわね」

「確かに、貴女単独でも充分でしょうね」

「……アウグストちゃんまで」

「ですが私の求める"完璧"には少し足りない」

「……完璧とは?」

「任務を達成した上で貴女が傷付かないことですよ。大事な人ですからね、貴女は」

「…え」

「我が軍にとって」

「……そ、そうか。だとしてもその……。ありがとう」

「どういたしまして」

「……なにこれ帰りたいんですけど……」



〔道中会話〕
「そういえば、貴女と合流する前に傭兵とすれ違いましたが、なんでも彼らの命を救ったとか?」

「ああ、フリッツ達のことか?」

「名前まではわかりませんが、しきりに貴女への感謝を口にしていたので……」

「そうか……。大したことはしていないさ」


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〔連邦 第3拠点〕

「来たぞ!報告にあった三人組だ!拠点を死守するんだ!」

「さすがに本腰を入れてきましたか」

「めんどくさそうねえ」

「いいや。これでこそ、やりがいを感じられるというものだ!」

〔拠点兵長登場〕
「我らが守り、崩させはせぬ!」

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〔拠点制圧後〕
「ふう……。これでうざったい拠点は大体潰したかしら?」

「ですね。残すは前方に見える本陣のみです」

「あそこを落とせば今日の目的は達成だな?行こう」


〔道中会話〕
「……はあ」

「どうしました?」

「あ、いや……」

「助けた傭兵の安否が気になるのでしょう?」

「な、なぜわかる?」

「どれだけ死地を共にしていると思っているのですか。貴女の考えることぐらい大体わかりますよ」

「そ、そうなのか……」

「顔赤らめているとこ悪いけど〜。それって要は単純ってだけじゃないの?」

「なに……?」

「まあ、あの傭兵なら問題ないと思いますよ。今頃、我が軍のキャンプで保護されていることでしょう」

「それなら良かった……」

「一帯の制圧が済めば、キャンプも安泰だと思いますし。兵達も心置きなく休息できるでしょう」

「……それは、やる気が湧くな!」

「……まったく。出会ったばかりの傭兵のことだというのに……、貴女という人は理解できませんね……」

「なにか言ったか?」

「いえ……やはり貴女は面白いなと」

「ほら、顔が面白いそうよ。良かったわね、白犬」

「ラプラス、お前……!」

「本当にわかりやすいですよね。……二人とも」
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