エピソードまとめ

□アレクサンドラ・フォン・ゾンネ
10ページ/17ページ

ep.2 正義の免罪符
─────────♢────────


〔イベント 武器屋〕
「今日も見回り、ご苦労さん」

「ご主人、変わりないか?」

「ああ、うちは大丈夫さ。……でも、少し気になることはあるな」

「なにか事件か?」

「いや、むしろなにもなさ過ぎるんだ」

「どういうことだ?」

「最近は路上生活の子ども達による悪戯が減ってなあ」

「いいことではないか」

「そうなんだけどその理由が気になる。だって俺達や国が対策したワケでもないからよ」

「なるほど」

「悪いねえ、捉えどころのない話で」

「いや気に掛けてはおこう。よし、次は宿屋に行こう」


〔街中会話 女性〕
「うーん、宿屋は……この辺のはずなんだけどな……」

「帝都の外から来たか?それなら少し違うな。宿はここを真っ直ぐ行って突き当りを右だ」

「ホント?ありがとう。この街広過ぎて迷っちゃうのよね……」


〔街中会話 帝国兵〕
「お、アレクサンドラ、士官学校の卒業パーティ以来だな」

「そうだな時が経つのは早いものだ」

「あの時お前が語ってくれた話はホント笑えたよ。あんなエピソードトークを持ってるとは思わなかったぜ」

「ん…?私はなにを話したのだろうか?」

「おいおい、忘れちまったのか?抱腹絶倒のネタだったのに……」

「すまない……。パーティで食べたスープが 絶品だったことしか記憶にない」

「そ、そうかい……お前はそういうヤツだよな……」


〔街中会話 宿屋前 男性〕
「ジルドラ荒国と呼ばれてたこの国も、シェオー百洞国やマイシュ氷涯国を吸収たことで一大帝国になった。だから帝都の宿には色んな所から客が来るんだとさ」


〔イベント 宿屋〕
「あら、アレクサンドラちゃん。毎日精が出るわねえ」

「元々、帝都の散歩は日課だしな」

「ふふ、あんたは昔からこの街が大好きだものね」

「最近変わったことはあったか?」

「そうねー……。あ、散歩と言えば、お客さんから聞いたんだけど。帝都の外れの方を歩いてたら、どこかの屋敷から爆発みたいな音がしたらしいのよ」

「本当か?爆発があったのなら一大事だが……」

「うん。でも特に騒ぎにはなっていないし、そのお客さんも気のせいだったかもって」

「そうか……一応気には留めておこう。次は……酒場に行くとしよう。あそこの料理は美味い……。いや、荒れやすい場所だからな」


〔街中会話 曲がり角女性〕
「街外れの屋敷に出入りしてるアルフレッド博士は凄い人で、リアクターもその人が発明したのよ」

「ふむ……そのようなことができる人間は、頭の構造からして違うのだろうな」


〔街中会話 男の子〕
「ねえ、お姉さん!僕と勝負しない?」

「どんな勝負だ?」

「ここを真っ直ぐ走って先に酒場に着いたら勝ち!」

「子ども相手に負ける気がしないが……」

「そ、そうかな?じゃあ酒場でいっぱいご飯食べた方が勝ちは?」

「それこそ負ける気がしないな」

「そんな……もう別の人と勝負するよ」


〔街中会話 酒場の奥さん〕
「おや、アレクサンドラちゃん。うちで食事していくのかい?」

「いや、今はまだ仕事中なのでな」

「そうかいそれは残念だよ。あんたが美味しそうに食べる姿、好きだからねえ。そうだ!新しいメニューを考えたんだけど、あとで感想聞かせてくれないかい?」

「わかった。僭越ながら、後ほど述べさせてもらおう」


〔イベント 酒場〕
「おっ、来たな。まずは肉を10人前でいいか?」

「私をなんだと思っている。これでも仕事中の身だぞ」

「仕事って見回りかい?」

「ああ、なにか困ったことはないか?」

「そうだな……。息子に浮いた話が一つもねえことかねえ」

「それは、私にはどうしようもないな」

「アレクサンドラちゃんが嫁に来てくれれば……!……いや、食費が。すまん、今の話はなかったことにしてくれ」

「勝手に盛り上がって勝手に選考から落とすな」

「ははは。というかお前さんも貴族様なら、婚約者くらいいるんだろ?」

「そんな者はいない。親からは好きに生きろと許可をもらっているしな」

「へえ、いい親だねえ」

「ああ、実に尊敬すべき人達だ。だからこそ両親に恥じぬ、誇り高い人間でありたいのだ」

「いやあ、眩しいねえ。お前さんの住む世界は」


〔街中会話 広場前 老人〕
「ここからはラズィ様の姿が良く見える。源獣より人間が上に立っているかのような街の構造はどうかと思うこともあるが、ラズィ様に国を支えてもらってる、と考えれば悪くはない」

〔街中会話 広場奥 男性〕
「皇帝様の側に常に控えている女……。噂では悪魔のような性格って聞くけど……あんなに色っぽいなら、俺の人生めちゃくちゃに されてもいいって思えるよ」
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ