エピソードまとめ

□アウグスト・ヴァレンシュタイン
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ep.1チェックメイト
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〔エピローグ〕

「あらん、アウグストちゃん」

一人でラドミア森林を歩くアウグストの前に、ラプラスが現れた。

「悪逆非道っぷりも、すっかり板に付いて来たじゃない」

そう言って彼女はアウグストの正面に立ち、彼の顎に、紫の長い爪の生えた手を伸ばす。

「世間知らずなお嬢様騎士がその顔を見たら、なんて言うかしらね」

「……黙れ」

アウグストはラプラスを押し退け、そのまま歩いていく。

「あら、ご機嫌斜め。目的達成後だっていうのになにが気に食わないの?」

「……私は、ヤツとは違う。人が死ぬ様に愉悦を覚えているわけではない」

「嘘つき」

ラプラスはそう言ってのけた。

「"復讐"ほど純粋な個人の欲望を追及する行為もそうないでしょうに?なんにせよ。これで復讐対象はあと一人ね」

「ああ。そうだな。これで残すは……」

アウグストは前を見据えた。

「皇帝。ただ一人だ」



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〔次回予告〕

次回 テイルズオブルミナリア
エピソード アウグスト

ep.2 絶望の種

次は……私の思い出話にでも付き合っていただきましょうか……
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