エピソードまとめ
□ミシェル・ブーケ
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ep.1 トリアージ
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【CHAPTER2 薬草を求めて】
998.C.Y. アムル天将領 パパラーシア湿地
「急いで薬草を採ってこないと!獣のいる洞窟か……。大丈夫、私の創術ならきっと……!待っててねナマルさん……!」
村の左側の門を開け湿地の中を進む。
「塩取りの穴は確か……。この先をずっと行けばあったはず……。私はあまり村から出ることがないから、行ったことはないけど……
村の人達が外へ出た時の話は、いつも診療所とかで聞いてるしあってるはず……だよね」
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〔道を塞ぐ大岩〕
「これは……!うう……ちょっと乱暴になっちゃうけど、やるしかないよね」
強魔獣を召喚して岩を壊す。
「よしちゃんとイメージ通りにできた!急こう!」
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〔飛び石〕
「ここは……頑張ってジャンプしたら跳べるかな……」
沼地の水溜まりの中に頭を出している岩々を足場にして、ぴょんぴょんと飛んで移動する。
「やった、跳べる!ボロルくんにはいつも、ミシェルねーちゃんは運動音痴っぽいから、俺達の遊びに混ぜてやんなーい。とか言われちゃうけど私だってこれくらいはできるんだから。別に戦争ごっこに混ざりたいわけじゃないけど……」
戦争か……とミシェルは考える。
「バジン村はとても穏やかな所だけど、ひとたび遠出をすると戦場が広がってるって話も聞いたことあるし……嫌だな、知ってるひとが……。……ううん、知らない人も、誰も傷付いて欲しくない」
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「さっきの私……全然ダメだった……。獣ごとに傷の対処法が違うことも知らなかった。いつも正しい判断をしたいって思ってるのに。
思ってるだけでまだまだ勉強不足だな……。患者さんのことも薬草や獣のことも……。でもどうして獣が、村の近くまで来たんだろう?そんなことこれまで ほとんどなかったのに……」
「……そっか違う。村を一歩出たらこんなにたくさんいるってことは、獣が来なかったんじゃなくて、いつもナマルさんや村の人達が
村まで来ないようにしてくれてたんだ。それを私や村の子ども達が怖がらないように、仕事でちょっとすりむいただけ、とか嘘までついて……。やっぱりダメだな私………。もっともっと患者さんのこと考えないと」
「子どもが怪我した理由を、お父さんやお母さんに怒られたくないからって嘘をついちゃうことがあるように、大人だって同じ…………。誰かのためだったり自分のためだったり、なにかを守るために本心を隠したりするもの。……私は正直に生きてるよね……?」
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「うん……。私の創術でもなんとか戦えるし慎重に戦っていけば問題なさそう。でもゆっくりもしていられないから……頑張ろう……」
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〔獣の群れ〕ザルーゴ、フローン、オタグリ
「……おっきな獣。……さすがにちょっとだけ怖いかな。でもここで怖じ気づいて引き返したら、私……自分の仕事に胸を張れない!お父さんお母さん 見守ってて!」
獣を倒し終わった後。
「はあはあ……やった。やれた……私でもやれた……!」
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〔木々が絡まってる所に出来た細穴〕
「ここ、通れそう。ちょっと濡れちゃうけど、我慢、我慢……。これ……洗濯で落ちるかな……」
「ふう……。だいぶ村から離れた気がするけど、洞窟はまだ見えてこないな……。こうして外に出てみると、本で学んだり人から聞いたのとはイメージがまるで違う。どんなことでも体験は大事ってことだよね。これからは積極的にいろんなことを経験したいって、帰ったらお爺ちゃんに言ってみよっと」
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「村長さんが言ってた、大きな学校っていう所に行けば、もっと世界のことを学べるのかな?そこでいろんな人とも出会えたり……。お昼にみんなで作ってきたお弁当を持ち寄って、今日のミシェルちゃんのお弁当美味しそう!ちょっと分けてー!……とか言われたりして」
「ふふふ……。っと学校はそういう所じゃないよね?もっと真剣な学びの場のはず……。
お弁当の分けあいっこなら村でもできるしね」
「あれが塩取りの穴?」
洞窟の入口が近づいて来たが、また大岩が道を塞いでいた
「……また、だ。これがあったら洞窟に入れないね……。それじゃあ創術で……」
もう一度強魔獣を召喚して岩を破壊する。
「よし行こう」