エピソードまとめ

□セリア・アルヴィエ
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ep.1選抜試験
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「が……!」

どさり、とレオが尻もちを付く。

「嘘……だろ?」

「そんな……まさか……」

レオもユーゴも弓矢と杖を目の前に突きつけられ呆然としていた。

「やめ!」

リゼット教官が声高らかに叫ぶ。

「はあ、はあ……」

武器を下ろし、セリアもミシェルも肩で息をする。

「ふう……」

「勝者、セリア・アルヴィエ、ミシェル・ブーケ!二人をブレイズの新たな一員とする!」

「勝った……?私が、私達が?レオとユーゴに?」

「やった!やったんですよ私達!」

「そっか……良かった」

ほっと、セリアは息を吐く。


「ありがとうミシェル。私が吹っ切れたのも最後まで戦えたのも、全部、貴女のおかげ。貴女は誰より素敵な私のパートナーよ。これからもよろしくね、ミシェル」

そう言って差し伸べた手をミシェルはがっちりと掴んだ。

「ええ、こちらこそ。セリア」



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〔エピローグ〕


「おい、情けないクソ虫ども」

その場に座り込んで、合格を喜ぶセリアとミシェルを眺めていたレオとユーゴの背中に教官からそんな罵声が飛ぶ。

「誠に遺憾だが、上からのお達しだ。実力的には十分その資格ありと見なし、貴様ら二人ともブレイズ補欠合格としてやる」

リゼットの言葉を聞いて二人は飛び上がる。

「え、マジっすか!?」

「あ、ありがとうございます!この温情に報いられるよう、僕ら精一杯……」

「聞いてなかったのか?貴様らは"補欠"合格だ。ならば、当然……この先何が待つかはわかるよな?」

「もしかして……」

「貴様ら二人、私直々に動向する、補習授業の旅へとご招待しよう」

ガーン、という効果音が着きそうな程大口をあけて青ざめる二人をみて、セリアとミシェルはふふっと笑い合うのであった。


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【次回予告】

次回、テイルズ オブ ルミナリア
エピソード セリア

ep.2 慈悲と覚悟

遊んでくれなきゃ射抜くわよ!
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