エピソードまとめ
□ラウル
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ep.2 最年長者の頑張り
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〔デモニオール戦〕
「これってお兄さん達が、目覚めさせちゃった感じ……だよね?」
「そうだと思いますわ。見たところ宝もなさそうでしたし」
「……てことはあんた達は、遺跡荒らしをした挙げ句、災害級の獣を呼んじまったってわけか」
「うっ」
「返す言葉もありませんわ……」
〔デモニオールHP残り3分の1〕
「閉じ込められてただけあって、鬱憤を晴らすように暴れてくれるねえ」
「こいつにとってオレ達は、久々の獲物なんだろうな」
「ここでわたくし達がトドメを刺さなければ、この獣が先に洞窟を出てしまいますわ!」
「……最悪だねえ」
「ええ、先を越されるなんて許せません!」
「そっち!?」
「……そもそもあんた達が、こいつを起こさなければ、誰も危険に晒されることは、なかっただろうがな」
「それは言わない約束っ!」
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「やったみたいね」
獣を倒し終わった、3人の元にリディとシャルルがやってきた。
「ああ、バッチリ、トドメを刺したよ!」
「行列にいた人達は大丈夫だったんですの?」
「はい。あとは検問所の兵士に任せました」
アナマリアの問にシャルルが答えた。
「それは安心だ」
「でも、お嬢様を危険な目にあわせましたね」
目をかっぴらいてシャルルがラウルを見た。
「うっ……」
「その上、なんの収穫もないなんて、やっぱりラウルはエセ考古学者です」
「うううっ!」
シャルルの言葉責めにラウルがダメージを受ける。
「でも、楽しかったですわ!」
「アナマリアちゃん……」
「それにこの先が、もうオズガルド!わたくし………ワクワクが止まらないですわ!」
そう言ってアナマリアは検問所の門の先へ走り出す。慌ててシャルルがその後について行く。
「い……い〜い子だなあ、キミは!」
アナマリアに感激しながらラウルもその後を追う。
「……天然ってのも、たまには悪くないのかもな」
「そうね」
エドの言葉にリディも頷いて、5人で洞窟を出でるのだった。
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〔エピローグ〕
5人は洞窟の先に続くゼヴォロン火山道を通って、山都ドルガノーアへ到着した。
「ここが、オズガルド領ドルガノーア……」
「まずは宿の手配をしに行きましょう」
「先に行っててくれるかい?宿の場所は知ってるからさ」
歩き出した4人の背に、ラウルはそう投げかけた。
「なにか用事か?」
「手紙を出さなきゃ、いけなくてね。学会に定期的に報告書を送らなきゃいけないのよ」
そう言ってラウルは荷物の中から便箋を取り出して、ぴらぴらと振った。
「ま、送る手紙はできてるからすぐ戻るよ」
「そういうことなら先に行ってるわ」
「よろしくねー」
再び宿へと歩き出した4人に、ラウルは手を振って見送った。
「……そう言えば、リディちゃん言ってたっけ」
手紙を見つめながらそう呟く。
「人の本質は常に見抜けるようにしておかないとね」
そう言って、こっそり右目をつぶってウィンクするのだった。
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〔次回予告〕
次回、テイルズオブルミナリア
エピソード ラウル
ep.3 人に歴史あり
次はなにも起こらなきゃいいけど……