エピソードまとめ
□ファルク
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ep.2 亡霊を喰らう鷹
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「ああ、ここまでか………楽しかったよファルク……」
腰から倒れたカリンは、そう言って、笑いながらファルクを見上げた。
「ケッ……、満足そうなツラしやがって。こんな惨めな死に方が満足か?」
「充分に……満足だよ。墓も…なにも……要らない………」
「解せねえな、貴族様なんだろ?」
育ちがいい、と戦いながら彼女自身が言っていた。
「なにもかも、持ってただろうによ」
「名誉、義務、格式………決まりきった人生は……うんざり………。しがらみもなく…逝くんだ……。名もなき………亡霊として………。なあ……なぜ、アンタは、亡霊をやめたんだい?」
「アンタの逆さ。オレは、なにもかも手に入れる。亡霊のままじゃ手に入らねえ……眩しい世界をな」
「ふふっ……。それほど、良いもんじゃ………ないよ……」
「価値を決めるのは、テメエじゃねえ」
そう言ってファルクはグッと剣を握った。
「……あばよ」
ファルクの剣は、カリンへと振り下ろされるのだった。
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〔エピローグ〕
「それほど良いもんじゃない?ケッ、舐めやがって」
そう言ってファルクは息絶えたカリンを見下ろした。
「彼女にも思うところがあったのだろうね」
同じ連邦を裏切った者としてか、ユーゴは思うところがあるようだった。
「どうでもいいさ、もう死人だ」
そう言って背を向けるファルクの元にサーリムか駆け寄る。
「ファルク兄い!」
「おう、サーリム……」
ファルクは手に持っていた剣を背中にしまう。そして、駆け寄って来たサーリムを……
「この馬鹿野郎が!覚悟はできてんだろうな!?」
叱りとばした。
「ううっ……、ごめんなさい……。オレ兄いのためになればって……。……いや、本当は兄いに褒められたくて、認められたくて先走って……実力もないのに………、本当に……本当にすみませんっ!」
「クロードくん……」
アメリーがあまり叱らないであげてと言うように声をかける。
「……次はねえぞ。だから……余計なマネするんじゃねえよ……。妙な勇気を出して死なれたらたまったもんじゃねえ」
「は……はいっ!」
「えへへぇ〜」
「……任務も完了したことだし戻ろうか」
「ああ……もう外は朝になってんだろ。亡霊は二度と………出てくることもないだろうよ」
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〔次回予告〕
次回、テイルズオブルミナリア
エピソード ファルク
ep.3 我らたとえ群れずとも
死にてえヤツからかかってきやがれっ!