NRC

□海よりも深く
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オクタヴィネル。
此処がオレ達の陸での住処。
同じスクール出身のアズールと、三人で好きに遊べる場所。

モストロ・ラウンジで、ジェイドと二人のんびりサボるなんて初めてだ。
もう直ぐお昼だからって、ジェイドがキッチンで何か作ってくれるらしい。一応キノコ以外で頼んだけど…やっぱキノコあるんだろうな。
そんな事を考えながら、食堂から持ってきた珈琲を飲み干してソファーに寝転がる。

この寮は、居心地がいい。
海の中に居た時みたいで落ち着くし、何より敵が居ないから安心して居られる。
海には敵も多かったし、縄張りだとか色々なイザコザも沢山あった。
そういう殺伐とした世界に、オレ達は居たんだ。

「フロイド、出来ましたよ。ポルチーニのペペロンチーノと海藻のスープです。」

「…やっぱキノコじゃ〜ん、オレの意見総無視。」

「でも、シイタケではありませんよ?」

「そうだけどさぁ…。あ、でもイイ匂いする。」

「ポルチーニ茸は香りが良いんです。さぁ、食べましょう。」

「いっただきまーす。/いただきます。」

出された料理はやっぱりキノコで、でも香りがイイし腹減ってるし。
何よりジェイドが作ったから、文句は言ったけど完食した。

「夜は唐揚げにしましょうか。」

「何で?」

「たまには、アズールの好きな物を好きなだけ食べさせてあげたいなと思いまして。」

唐揚げ…出来れば今それ食べたかったなぁ。
でも夜までの楽しみが出来るからいいや。
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