NRC
□深海に漂う
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「あ、小エビちゃ〜ん!」
「監督生さん、こんにちは。移動ですか?」
この学園に来てからずっと分からない事だらけで頭がパンクしそうで、魔法とか色々使えないしいくら勉強しても出来ないし、そもそも人間一人も居ないんじゃ…とか。
そんな毎日を過ごす中で、こうして話しかけてくれたり仲良くしてくれる友達も出来て、まぁ何とかなるかなって漸く思えて来た。
「フロイド先輩、ジェイド先輩、こんにちは。僕は今から魔法史の授業です。先輩方は?」
「オレ等は魔法薬の授業だよ〜。小エビちゃんも一緒にやろ〜?ゼーッタイ楽しいからさ。」
「フロイド、僕等とは学年が違いますから受けても理解出来ないと思いますよ?あ、馬鹿にしている訳じゃありません。一年違えば随分とレベルにも差が出来ますから仕方ありません。」
「ジェイド鬼畜〜。」
「おや、そうですか?これも優しさですよ。」
…相変わらず直球で失礼な先輩だな…。
でもそれすら慣れてきたから、僕の耐性もレベル上がった。
「魔法史すらまだ分からない所だらけなので、ゆっくり勉強します。」
引きつる表情を何とか笑みで誤魔化しながら挨拶し、そそくさとその場を後にした。
後ろで楽しそうに笑うのは、聞かなかったことにする!