@めいん@
□プロローグ
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『お兄〜‼待ってよー‼』
桜咲く校門の前でなぅは待っているゆぅの元へ車椅子を動かした。
『おっせーよ』
そんなに待ってないのにすごく待っていたようにゆぅが欠伸をして待っている。
なぅは生まれた時から足が動かず車椅子の生活をだ。
今日はなぅの高校の入学式。
新しい制服を着て気分がいいなぅは笑顔でゆぅに突っ込んでいった。
『先生の話が長いんだもんっ』
なぅは笑顔で文句を言っている。今日も元気そうななぅを見てゆぅも思わず笑ってしまった。
『今日も元気そうでなによりだな。そー言えば今日の晩飯当番はなぅだよな?買い物して帰るか?』
『うん‼』
2人はスーパーに寄って買い物をしようと足を進めると銀行から悲鳴が聞こえてきた。なぅは興味津々で近寄っていくのをゆぅが止める。
『あぶねーだろ?気にせずに帰ろ』
ゆぅに言われて気になるなぅだったが取手を引っ張られてその場から少しずつ離れていく。
『ねぇ、銀行強盗かなっ?!』
楽しそうに話すなぅにゆぅはアホなやつだなっと呆れていた。のほほーんと話すなぅは誰かが走ってきている姿を見つけた。
『誰かすんごい勢いで走ってきてるよー??』
『んー?』
ゆぅが振り向いて確認すると男が走ってきており他には日本刀のような長い刃物が握られていた。
『日本刀っ!?』
なぅが叫んだと同時にゆぅは車椅子を前に向けしっかりと握った。