短編(ブック)

□W7での一幕…
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麦わらの一味がウォータセブンにいる時の話。

アリアは頻繁にアイスバーグのところに来ていた。

アイス「んまー 今日も来たのか?」
『ちょっとね
 懐かしくって ついね
 どうせ暇だし』
アイス「そりゃそうだろうな……
 まァ 設計図書いてるからちょっと待ってろ」
『はーい』

勝手に自分用と一緒にアイスバーグにお茶を入れて
机に置く。

アイス「気が利くじゃねェか」
『そりゃ自分にいれたら他の人の分までいれるでしょ』
アイス「あんな子供がここまで成長するもんなんだなー」
『それはフランキーに言って』
アイス「あれはある程度見てたから知ってるさ
 お前は途中で来なくなったろ
 あの日から」
『……トムさんが亡くなった日ね』
アイス「あれから何してた?
 んまー5億の懸賞金には驚いたがな」
『ありゃ知ってたの?』
アイス「小さい頃のお前を知ってて
 それを知らねェのがいるなら見てみてェもんだ」
『そりゃそうだ
 新聞に大々的に乗りましたもん
 そうねー……別に普通よ普通
 色々あった……
 トムさん以外に死を受け入れなきゃいけない事なんて
 いっぱいあった……他にもいろいろ
 アイスバーグだけじゃないわ
 政府を恨んでるのは……
 やり方、あり方に意を唱えるのは……
 私だってそう……
 政府のせいで悪夢を見た子だって知ってる
 そんな黒い部分をずっと見てきた……』
アイス「そうか……お前も大変だったな」
『アイスバーグもね
 政府の監視下だったなんて驚いたでしょ?』
アイス「んまー まさかあいつらがと驚きはしたが
 別に狙われる可能性はいくらでもあった
 早いか遅いかの違いだけだ」
『……フフッ』

お茶を飲みながら
船大工たちの声を窓の外から聞こえるのをBGMにしながら
ゆっくりとしていた。
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