短編(ブック)

□七武海と少女——
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クロコダイル—

彼と少女の出会いは
とある会議の最中だった。

そろそろ会議に参加しないと七武海としての立場が危ういと
言われてしまい
いやいや会議に参加したある日だった。

うんざりする議題の最中
大きな扉がノックされた。

センゴク「誰だ!」

センゴクの大きな声が部屋に響き
うんざりする会議の腰を折る相手を見るため
扉を見た。

それは海兵でもない 海賊でもない
小さな少女だった。

『あ……ごめんなさい!
 ここら辺散歩してたら迷子になって………』

センゴク「アリアちゃん!?
 まったく……ガープのやつは一体何をしてるんだ……」

センゴクは頭を抱えて
立ち上がり

センゴク「おい お前らは少し休憩だ
 ここで待っていろ」

そう言って扉の方へと向かった。

センゴク「ほら アリアちゃん
 ここはキミの来るべき場所じゃない
 ここには海賊がいっぱいいるからね
 部屋まで送ろう」

センゴクは少女の背中を押して颯爽と部屋から出ていこうとする。
その少女は背中を押されながらも部屋の中を見ようとしていた。

クロコダイルは最初こそ興味がなかったが
その部屋を目だけで全てを把握しようとする姿勢に少し興味を持った。

クロコダイル「(ほう……あれはわざとここへ来たのか)」

腕組みをして 足を組み
少女が何を探しているのかを見ていた。

そして少女は少し目を止めた。
それはピンクのフワフワコートを纏い
椅子にきちんと座らない男へと向けられていた。

クロコダイル「(なるほど……コイツか)」

訳アリという事がわかり
閉まる扉から目線を外す。

ドフラ「フッフッフ……賢い子もいたもんだなァ」
クロコ「お前 何をしたんだ?」
ドフラ「ん?」
クロコ「いや………変に詮索はしないでおこう
 おれもお前も突っ込まれたくないことがあるものだ」
ドフラ「そりゃあ賢い選択だなァ
 クロコちゃん フッフッフ……」

この時ドフラミンゴは少女の視線に気づいていたし
この後接触をして少女を見えないイトで縛った。
“約束”という言葉のイトで……。

少し経つと
センゴクが戻ってきて
またつまらない会議が続行された。
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