短編(ブック)

□RED連動エピソード2
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フーシャ村——

マキノの店でウタは唸っていた。

ウタ「もーやだっ!!」
シャンクス「ん?」

テーブルを叩くウタ。

ウタ「度胸付ける修行とか言って
 普通崖から飛び降りる!?」
シャンクス「だーっはっはっはっは
 無茶苦茶な事すんな ルフィは」
ウタ「シャンクスもそう思うよねー」
シャンクス「ああ 危なっかしくて見てられねェよな」
マキノ「ルフィと遊んでくれてありがとね
 ウタちゃん」
ウタ「違う 私はシャンクスを守ってるの!」
マキノ「?」
ウタ「だってあいつ めっちゃしつこいでしょ?
 だから 仕方なくなの!」
マキノ「フフフ」

これにはシャンクスも笑っていた。
さてそんな店に二つの足音が——

ルフィ「たのもー!」
『普通に入ればいいのに…』

マキノ「ん?」
ウタ「んー ほらー」

ウタはまたかと呆れていた。

ルフィとアリアが店の中に入って来る。

ルフィ「シャンクス!」
シャンクス「おー ルフィ!」

ルフィはシャンクスの近くへと寄る。
アリアは手伝いに来たのでカウンターの方へと歩いて行った。

『ウタちゃん おはよう』
ウタ「おはよう! アリアねえ!
 もう ルフィをどうにかしてよー!」
『……こればっかりは……』
ウタ「ぐぬぬ……」

ウタが唸っていると
ルフィは椅子に座り——

ルフィ「船に乗せてくれ!」
シャンクス「だめだ」
ルフィ「乗せて! 乗せて! 乗せて!!」
シャンクス「ダメなものはダメだ」

ルフィは必死だった。
それを軽くあしらうシャンクス。

『ルフィ…』
ルフィ「ケチシャンクス!!」

ここでルフィの最終手段
テーブルに寝っ転がって
駄々をこね始めた。

ルフィ「乗せて乗せて乗せて」
『こら! ルフィ!!』

更には足元にしがみついて乗せてコールの連続。
背中にも乗ってコールを言い続けた。

シャンクスもこれにしびれを切らして…

シャンクス「おれに乗るなー!!」

そしてここで我慢の限界が来たのはウタだった。

ウタ「こらー!!」
ルフィ「!」

ルフィもシャンクスとウタからの声で
床に落ちた。

『あらら……』

アリアもマキノも
これには黙って見ている事しかできなかった。
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