短編(ブック)

□ハロウィン
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新世界航海中―…。

サニー号の装飾はいつもとはうって変わって

おどろおどろしい様な…

それにしては明るい様な…

カボチャやお菓子で甲板はおしゃれに飾られていた。


そこにいる面々も

普段の格好とは違う格好をしている。

ルフィは吸血鬼。

ゾロはミイラ男。

ナミは魔女。

ウソップは狼男。

サンジは悪魔。

チョッパーは白い布を被っておばけ。

ロビンはクロネコ。

フランキーはフランケンシュタイン。

ブルックは頭と体にカボチャをつけて歩いている。

私はナースの格好をして甲板で待機している。


ナミ「やっぱり見立て通りよ!」

ロビン「ふふふ アリア 似合ってるわよ」

『この年になってナースを着させられるとは…
 しかも普通のより露出が高い』

ナミ「そうでなくっちゃ面白くないでしょ?」

『まぁ…ナミ達の露出も高いから
 別に文句もないけど』

ロビン「私から見て普段の格好と
   あまり露出は変わらないわよ?」

『普段はいいのよ…
 この格好での露出は考えものよ?』

ロビン「可愛いわね」

『………』


年上の余裕というやつなのだろうか…。

奥では男子がすでに盛り上がっていた。


ルフィ「よぉ〜し!! お前らァ〜〜!!!」


皆各々のジョッキを持って…


ルフィ「宴だァ〜〜〜!!!」

「「「「「「「「「乾杯――――!!!」」」」」」」」」


お腹がすいている者は食事を食べて、

食事を食べつつ飲み物を飲む人もいて

ブルックの音楽を聴きつつ雰囲気を楽しんだ。


少ししてルフィとチョッパーが近づいてきた。


ルフィ「アリア〜!! トリックオアトリートだ!!」

『フフッ はい! どーぞ』

ルフィ「よっしゃー!!」

チョッパ「お、おれも!! トリックオアトリートだぞ!!」

『はいどーぞ ちゃんと食べてね?』

チョッパ「おう!!」


手渡したのはカップケーキ。

手作りだ。


ナミ「いつまでも子供っていうかなんて言うか」

『いいじゃない? 童心は忘れちゃだめよ』

ロビン「それにしても
   ルフィはよくあの言葉知ってたわね」

ナミ「ロビン…何気に毒を吐くのよね…」

『小さい頃からこの時期に
 ハロウィンの真似事をしてたのよ
 エースとサボと一緒に』

ナミ「そうなの?」

『ええ お菓子を三人分作って渡してたわ』

ロビン「いいわね 楽しそう」

『とても……楽しかったわ……って
 今エースも見ててくれてると思うから
 楽しまなくちゃ!
 エースに怒られちゃうわね』

ナミ「そうよ!」

ロビン「こういう時こそ楽しまなきゃね」


サンジ「ナミさーん♡ ロビンちゃーん♡ アリアさーん♡」


ナミ「行きましょうか」

ロビン「きっとおいしいデザートよ」

『フフッ 楽しみね』


甲板の中心へ行き 

サンジが待つテーブルへと三人で向かう。

そしてこう言うのだ―……


「「『トリックオアトリート』」」

サンジ「ブハ――――ッ!!」

ウソ「おい! サンジ!」

チョッパ「医者…医者―!!!」

フラン「お前だろ!!」

チョッパ「ハッ!!」

ルフィ「にししし! 相変わらずだなぁ サンジも」

ブルック「お三方の姿はいつにもまして煌びやかですからね」

ゾロ「そのまま眠りにつけばいいのに」

サンジ「てめェ!! 今なんつった!?」

ゾロ「そのまま眠りにつけばいいのに」

サンジ「二度言うな!!!」


ナミ「あーおいしい」

ロビン「今日も格別ね」

『このケーキ レシピを今度教えてほしいわ』

サンジ「喜んで〜!!!」


にぎやかなハロウィンパーティはまだまだ続いたとか…。


次の宴はどんなものになるのか 

わくわくしながら一日一日楽しむのだ。


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