長編(ブック)

□第八十五話
1ページ/12ページ

サニー号の前に現れたさ迷う島「スリラーバーク」。


ナミは腕に着けている「記録指針」を見る。


ナミ「さ迷う島…!?
  “記録指針”は何も反応してないわ…!!」

ブルック「そうでしょう
  この島は遠い“西の海”から
  やって来たのですから!
  ……!! しかし今日は何という幸運の日!!
  人に会えただけでなく!!
  私の念願まで叶うとは!!
  ヨホホホ!!」


ブルックは軽く甲板を飛び越えて

船首へと足をつける。


サンジ「うお!! 何て身の軽さ…!!」


ブルックは帽子を少し上げて


ブルック「ヨホホホ!! そう!!
  “死んで骨だけ” 軽いのです!!
  あなた方は今すぐ後ろにそびえる門を
  何とか突き破り脱出して下さい!!
  絶対に海岸で錨など下ろしてはいけません!!!
  私は今日!!
  あなた達に出逢えて とても嬉しかった
  おいしい食事!! 一生忘れません!!!
  ではまた!! ご縁があればどこかの海で!!!」


ブルックはルフィ達に背を向けると

船首から飛び下りる。


ルフィ「おい!! 待てブルック!!」


能力者であるブルックは海へと飛び込んでいくのを

ルフィ達は驚いていた。

しかし 次に見たブルックに更に驚かされる事になる。


ブルック「ヨホホホホホ」


もの凄いスピードで海を蹴り

走っているのだから。


ルフィ「うおーすげェ!!!」

ナミ「……!! と…とにかくルフィ!!
  あいつの言う通りにしましょう!!
  何が起きてるのかわからないけど!!
  完全にヤバイわ この島っ!!」

ルフィ「…ん? なんか言ったか?」

「「「行く気満々だァ―――!!!」」」


ルフィはナミ達の方を振り返ったのだが

その顔は冒険に胸躍らせる顔だった。


『はぁ…このなんとも言えない雰囲気の島だものね
 ルフィの好奇心は止められないわ…』

チョッパ「諦めるのかっ!!!」

ナミ「ねェ アリア…この島を知ってるの?」

『存在だけね……
 ここは“ゴースト島(アイランド)”とも言われているのよ』

ウソ「…ゴ!! ゴースト島って何なんだよ!!」

チョッパ「なァなァ!!
  さっきのゴーストどこ行った!?
  まだ船にいるのか!?」

ゾロ「いや 島の方へ飛んでった
  あの島の住人なんだろ」
次へ
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ