長編(ブック)

□第六十話
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パッフィング・トム 第1車両では―…


ロビンとフランキーが手錠をはめられて座っていた。


フラン「生きてる? オ…本当か そりゃあ!!」

ロビン「……………ええ そう言ってたわ」

フラン「………………バカバーグの野郎……
  そうかおれァ殺されたと聞かされて………!!
  よかった そうか 生きてたか」

ロビン「「CP9」は殺したつもりなんじゃないかしら
   ………黙っておいた方がいいわよ」


ロビンはウソップから聞いたことをフランキーに話した。

それに安堵するフランキー。


フラン「………そういうの親切って言うんじゃねェの?」

ロビン「………」

フラン「………しかしまァ 「兵器」の設計図を持つおれと…
  存在する「兵器」を呼び起こせるお前と……」

ロビン「………」

フラン「これで政府はまんまと「古代兵器復活」への
  二つの鍵を手に入れたわけだ
  そして実際にその“力”がこの世に出現した時
  当然政府は海賊達の時代を終わらせ……
  その後 持て余した軍事力は世界を揺るがし破滅させる
  それくらい脅威ある代物だ 「古代兵器」は
  ウチの師匠が設計図を守る為に命をはったのは
  そんなくだらん未来の為じゃねェ 
  おれは このまま捕まる気はねェぞ
  となりゃおれ一人逃げきれても意味はねェ
  お前も何とか麦わら達のトコへ帰るんだ」

ロビン「ムリよ 私は一緒にいるだけで 彼らを傷つける…!!」

フラン「傷つけるのはお前じゃねェだろ?
  政府の人間もお前の存在を罪というが
  どんな凶器をかかえてようとも 
  そこにいるだけで罪になるなんて事はねェ!!
  存在する事は罪にならねェ!!!」


ロビンはフランキーの言葉に顔を上げる。


そんな二人を乗せたパッフィング・トム…

エニエス・ロビーまでもう少し―…。
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