長編(ブック)

□第三十三話
2ページ/6ページ

そして同じころモックタウン。


何やら町が騒がしくなっていた。

それはサーキースがベラミーを傷つけているところだった。


サーキ「頼む…!! 
  もうやめてくれェ………!! 
  何でこんな事……!」


どうやら本意ではないらしい。


ドフラ「何で? 何でかって? 
   サーキース……ベラミー……
   この…おれのシンボルに――
   ドロを塗ったからだ 他に何がある
   フフフッ!! フッフッフッ!!
   “空島”が……あるかないか
   “黄金卿”は幻想か否か……
   そんな事はどうでもいいんだ
   ……なァ ベラミー 
   たがう意見は利用して………
   ねじ伏せろ!!!」


七武海が一人…ドンキホーテ・ドフラミンゴ。

この男がサーキースを動かしているようだった。


ドフラ「おれの配下に…
   チンピラは要らねェんだ 小僧共……!!
   それに“あの”アリアに
   ケンカを吹っ掛けたらしいじゃねェか…
   おれァ何度も言ってるぜ…
   アリアを見つけたら連絡をしろと――…
   それが何だ……アリアと言う名を忘れてただァ?」


サーキ「うあ…!!………!! 畜生……!!
   体が…!!……ウゥ!!  
   やめてくれ…勘弁してくれよ!! いやだ!!」

ベラミ「!!!」

サーキ「ベラミー!!」


サーキースの刃がベラミーを切りつける。


ベラミ「……もう一度……!! チャンスをくれ…!!
   おれは…おれ達はあんたに…!!
   ついていく!!
   ………負けはしたが……ハァ…
   あんたの…考えに背いたつもりはねェ!!
   シンボルに誓う!!
   ただ…これがおれのやり方だ!!
   生ぬるい奴らは駆逐しても……!!
   ――いつかあんたのいる場所へ到達する」

ドフラ「…………ウ〜〜………!
   従順なる部下よ 泣かせるじゃねェか
   ――ベラミー お前の…
   そういうトコが好きだぜ おれは…………!!
   ………フフフフフフッ……!!
   “新時代”はすぐそこまでやってきてる
   ――好きにするがいいさ……
   ただし おれの部下には要らん」


サーキ「うわああ」

ベラミ「ドフラミン……」


サーキースはベラミーを貫く。

それを見ていた野次馬達は頭を抱えて騒ぎ立てる。

5500万の賞金首のベラミーに

元3憶越えのドフラミンゴに敵う筈もないのだから…。


ドフラ「ん〜〜〜フフフフ!!
   フッフッフ!!――やがて始まるぞ
   急げ!! 急いで準備を整えろ!!
   本物の海賊だけが生き残れる世界がやってくる!!
   力のねェ奴ァ 逃げ出しな!! 
   手に追えねェうねりと共に豪傑共の…!!
   “新時代”がやって来るのさ!!
   フフフフフフ!! 
   その時は迎えに行くぜ アリアチャン……!」
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ