長編(ブック)

□第二十話
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聖地“マリージョア”


ここはなにやら騒がしく―……。


「おいやめろ!! 何をする!!」

「違うんだ 手が……勝手に…!!」

「バカ言え ふざけてる時か!!」


海兵同士が首を絞めて締められている。

これに待ったをかけるのは―…


オツル「そうだよ ふざけてる時ではない 
  イタズラはおよし!!
  ドフラミンゴ お前の仕業だね?
  いい子だから おやめ」


海軍本部中将 “大参謀” つる。


ドフラ「フフッ!! フッフッフ………!!
   いい子だからか フフ!!
   敵わねェなァ あんたにゃ おつるさん
   ………だったらよ さっさと話すこと話して…
   フッフッフッ!!
   終わらせちまおうぜ こんな集会」


ドフラミンゴが指を動かすと操られる様に海兵達が武器を合わせる。

これにさらに待ったをかけるのが―…


センゴ「やめんか くだらんマネをするな
   貴様ら戦争でもしにきたのか?
   あァ…いやいや…あいさつが遅れた…
   よく来たな 海のクズ共」

「メ〜〜〜〜」


山羊をつれてやってきたのは

海軍本部元帥(海軍総大将) “仏のセンゴク”


ドフラ「フフ!! フフフ!!
   おーおー…えれェ言われ様だぜ……」


“王下七武海”海賊 ドンキホーテ・ドフラミンゴ

元懸賞金 3憶4000万ℬ


クマ「――だが 的を射ている」


“王下七武海”海賊 バーソロミュー・くま

元懸賞金 2憶9600万ℬ


センゴ「始めようか…
   これ以上待っても もう誰も来まい…
   6人中2人も来てくれるとは 
   私の予想以上だ」

ドフラ「――だろうな おれも来る気はなかった
   島の興業が今あまりにもうまくいき過ぎてて
   退屈なんで来たんだ」

センゴ「成程 それは舞いわくな話だ
   海賊の興業がうまくいく事程
   我々にとって不景気な話はない」

ドフラ「フフフ!! フフ!!
   ずいぶん ツッかかってくれるじゃねェか
   “仏”の名が泣くぜ!?
   センゴク元帥…!!」


部屋の中心にあるテーブルにある席に

センゴクやドフラミンゴ、くまがつく。

そこに―


ミホーク「つまらぬ言い合いが聞こえるな
  おれは来る場所を間違えたかな?
  “海軍本部”に“七武海”……
  対峙する勢力同士ではその“円卓”も
  あまり意味を成さん様だな」

センゴ「………まさかお前が……!!」

ドフラ「これはこれは 最も意外な男が来なすった」

ミホーク「………フン…なに おれはただの傍観希望者だ
   今回の議題にかかわる海賊達に
   少々興味があってな……それだけだ」

ドフラ「フフフ!! おれもさ……」


「ならば 私も傍観希望ということでよろしいか?」


とそこには関係のない男が窓辺にいた。

見覚えのない男に誰もが「?」を浮かべた。


「…いや 傍観というのも少々違いますか
 しかし流石にそうそうたる顔ぶれですな」


「貴様 何者だ!!
 一体どこから入った!!」


「あわよくば……ぜひ この集会」


男は手に持っていたステッキを回し始める。


ドフラ「アン!?」


「参加させて 頂きたく……」


ステップを踏みながら部屋入ってくる。


「この度クロコダイル氏の称号剥奪に受けて
 参上いたしました
 後継者を探しておいでではないかと」


オツル「お前 ラフィットだね」

センゴ「!」


ラフィ「……おや 私の名などご存じで……
  これは恐縮千万」


センゴ「誰だ おつるさん」

オツル「“西の海”で広く名の通った保安官だよ
  度を越えた暴力で国を追われた男さ……」


ラフィ「ホホ……昔の話です 
  私のことなどどうでもよろしい
  私はある男を“七武海”に
  推薦したく ここへ来たのです」


この男―ラフィットの推薦したい男とは―……。
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