長編(ブック)

□第十七話
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”永久指針”の指すほうへと進路を進めて数時間。

見張り台からウソップが見て 

甲板からも島を探す。

そんな中ルフィは船首の特等席で

ねっころがりながら空を見上げる。

その近くの手すりにチョッパーと空を見上げていた。


ルフィ「ジャヤはきっと”春島”だな」

チョッパ「ポカポカしてて気持ちいい」

『本当ねー…』

チョッパ「春はいい気候だな 
   カモメも気持ちよさそうだ」

『フフッ』


そんなことを話していると急に 

見ていた三羽のカモメが落ちてくる。


『!!』

チョッパ「っああああああ!!
   撃たれた〜〜!!」

ルフィ「お! 焼き鳥しようぜ!!」

ウソ「う……撃たれたってお前……!」

『銃声なんて聞こえなかったわよ……』


チョッパーはカモメのケガをしている部分を見る。


『何かあるわね』

チョッパ「ほら 銃弾!!
   飛んでた角度から見ても船の正面からだ!!」

ナミ「まだ 見えてもいない島から狙撃を?
  チョッパー それはムリよ」

チョッパ「だって おれずっと見てたんだ」

ウソ「ハハ…そりゃどんな”視力”で
  どんな”腕前”の狙撃手だよ
  どっかで撃たれて 偶然
  今落ちたのさ」

『……撃たれた事自体あり得ない話ではないけれど
 ……一体 誰が……?』


そんなこともありながら 

ようやく島が見え始めた。


ルフィ「うっは〜〜!! いいな〜〜!!
  いい感じの町がみえるぞ!!」

ウソ「ちょっとリゾートっぽいんじゃねェのか!?
  おいおい〜〜」

チョッパ「リゾート!?」

ルフィ「急げ メリー!!」

『急げって言ったって同じスピードよ』

ナミ「ホント ちょっとゆっくりしていきたい気分〜〜♡」

ウソ「しかし 港に並んでる船が全部
  海賊船っぽく見えるのは気のせいか?」

ナミ「も…もー ウソップったら!
  海賊船が港に堂々と並ぶわけないじゃない?」

ウソ「ハハハ! だ…だ だよなー」



「殺しだァ!!!!!」



「「「何なんだようこの町はァ〜〜っ……」」」




―ジャヤという島の西にある町

 そこは夢を見ない無法者達が集まる 政府介せぬ無法地帯―

 人が傷つけ合い 歌い 笑う町―――

 そこは嘲りの町―――「モックタウン」

ジュー=ウォールの航海日誌より
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