長編(ブック)
□プロローグ
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父はわたしをフーシャ村に置いてどこかへ行ってしまった。
生まれたばかりの弟も…。
母はあったこともないし、ずっとコルボ山の山賊達に育ててもらってたようなものだったから
急に弟だと言われて理解できる子がいるだろうか…。
弟はずっとわたしを見て笑ってた。
置いて行かれ呆然としているわたしを見て……太陽のように笑ったんだ。
影を消すように太陽が昇ったんだ。
『ルフィ…わたし、守るよ…ルフィを………何があってもっ!』
フーシャ村の海岸沿いでわたしは弟であるルフィを抱っこしたまま夕日の沈む海に向かって誓ったんだ。
あれから月日が経ち、ルフィも大きくなった。
その間にフーシャ村に海賊が停泊するようになった。
その海賊とわたしたち姉弟との出会いは少なからず今後の運命に大きく関わっていることは間違いのだから…。