長編3(ブック)

□第二百九十五話
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63年前——
マザー・カルメルと子供達の失踪事件——

ビッグ・マム本人さえ知らない
その事件の一部始終を見ていた者が——
二人いた

一人は「羊の家」を気にかけて
様子を見に来ていた エルバフの戦士……!!
彼は青ざめ——
走り出し……!! もう二度とこの島へ来る事はなかった

——やがてそれはエルバフ及び全巨人族の耳に届き
「シャーロット・リンリン」はもはや 
その名を口にすることもはばかられる程
巨人族から嫌悪される存在となる——

一方もう一人の目撃者は
もとよりこの島に住みついていた 海賊崩れの料理人——
名をシュトロイゼンと言い
彼はこれを面白がった………!!

シュト「わはははは!!
 くくく……!!」

彼は木を置き
それを包丁で斬っていく。
それは肉へと姿を変える。

シュト「あんな怪物見た事ねェ!!」

それを口にしながら
リンリンを見ていた。

彼の能力はこの世のあらゆる物を
“食材”に変える「ククククの実」の能力。

シュト「放っときゃ死ぬな……勿体ねェ………!!」

シュトロイゼンはリンリンに近づく。

シュト「お嬢ちゃん 夢でも語り会わねェか?」
ビッグ「おじさんだれ? マザー知らない?」
シュト「おい あまり近づくな
 その内 帰ってくるだろう
 それまで一緒にいてやるよ!!
 食うには困らせねェ!!」

この時であった二人が
現在のビッグ・マム海賊団を築き上げる。
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