長編4(ブック)

□第三百二十八話
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ワノ国
「花の都」——

「花魁がべっぴんだってのが
 サボリの理由になんのか!? フラ公!!」
フラン「へェ 親方!!」

フランキーは親方に怒られていた。

フラン「どうもすいやせんっ!!
 いい女がいるモンっスね〜〜〜〜〜〜♡」
「わかるが!!!
 てめェはまァ 人の10倍働くからよ
 ちっとくれェサボったっていいんだがよ
 一応 おれっちの面目ってもんがあんだろ
 バカヤロー!!」
フラン「ヘイ!! どうもすいやせん」

伝説の大工の棟梁
港友 
彼はカイドウの屋敷を建てた男である。
現在フランキーの親方なのだ。

フランキーに思い出した様に親方が話し始める。

「——でも おめっちが再三言ってた
 鬼ヶ島の「屋敷図」が見てェって件だが……」
フラン「おお!? ついに!?」
「アレなァ 思い出したんだが……
 10年くれェ前に……
 「質」に入れちまってた!!」

笑ってそう言い退ける親方。
しまいには

「てへ♡」

可愛く笑っていた。
これにフランキーが許すはずもなく。

フラン「てへじゃねェだろ てめェ
 コノヤロ————!!」

フランキーは親方の胸倉をつかむ。
そんなフランキーの大きな声に
弟子たちが入って来る。

フラン「「屋敷図」を持ってるって言うから
 おれァてめェの下で何週間も働いてきたんだぞ!!」

「「!!」」

親方を殴るフランキーを
弟子たちが手身近にあった木材でフランキーを殴る。

「フラ公!! 棟梁につかみかかるとは
 何様のつもりだ コノ丸太ん棒がァ!!」

これに更にフランキーの怒りを募らせた。

フラン「黙れ 貴様ら!!
 “フラの介ランチャ〜〜〜”!!」
「「ぐわ————!!」」

大工の家が爆発する。
通りがかった人達は

「また大工達のケンカか」
「今日は一段とハデだな」

と笑っていたが

「クビだ 出てけ
 この表六玉がァ!!」
フラン「あたぼうだ!!
 もう用はねェ!!」

フランキーが親方の元を去っていく。
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