長編2(ブック)

□第百五十四話
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シャボンディ諸島
35番GR

チョッパーは走り続けていた。

チョッパ「ロビーン!! ロビーン!!
 どこに連れてかれちゃったんだよォ!!!
 ………畜生!!……畜生!!
 どうしたんだよ 一体 みんな!!
 ルフィも!! ゾロもナミもサンジもフランキーも!!
 あんなに仲間想いだったのに………!!
 ロビンが攫われたのを「放っとけ」だって!!?
 ヒドイじゃねェか………!!
 そういえばアリアがいなかった……
 アリアは一緒に探してくれるかな……っ
 おれは何の為に2年間頑張って……!!
 誰の為に…………!! ウウ………」

そんなチョッパーに声がかかる。

ウソ「おーい チョッパー〜〜〜〜!!!」

チョッパ「!!
 !?…………あ!」

声の方にはボンチャリに大荷物を乗っけて漕いでいたウソップがいた。

ウソ「おーい おーい」
チョッパ「ウソップ〜〜〜〜!!」
ウソ「何だよ おめーでかくなったな
 乗り心地も割り増しだなコリャ〜〜〜
 元気だったか〜〜〜〜!?」

再会を喜んでいると——

ナミ「ほんとうだっ!! 昔よりふかふか♡」
チョッパ「ん?」
ナミ「久しぶりね チョッパー!!」
チョッパ「あれ!? ナミ??」
ナミ「そうよ?」
チョッパ「??」

チョッパーは先ほどまで一緒だった偽ナミとで頭がこんがらがる。

チョッパ「……いや…そうだ!!
 再会は嬉しいけどそれ所じゃないんだよ
 ロビンが大変な事に!!!」

チョッパーの言葉にウソップもナミも
この島に偽物がいる事を話し始めた。

チョッパ「え!!?
 じゃ あいつらニセ者か!!?
 だからナミが二人いんのか!!」
ナミ「呆れた……
 ロビンは20年も世界政府から逃げ抜いたのよ?
 袋に詰められて連れてかれるなんて……考えられない」
チョッパ「そうか!! なんか違うと思ったけど
 懐かしい匂いもしねェし……
 ………ムッ!! じゃあ おれハラ立ってきたぞ!!
 何だよ あいつら おれ達になりすましやがって!!
 許さねーぞ〜〜〜〜!! マネされるなんて!!
 まるで本物のおれ達が有名人みたいじゃねーかよう
 コンニャロ♡」
ナミ「なんで喜んでんのよっ!!
 ——船長のルフィの名がずいぶん売れたから仕方ないわ」
チョッパ「エヘヘ……おれ サイン考えとこ!!」
ウソ「おれもう考えた」
ナミ「私達ね 悪い意味で有名人なのよ わかる?」
チョッパ「そういえばニセ者のアリアは見てねェ…」
ウソ「おれ達もだ」
ナミ「でも店の人があいつの姉ちゃんだけは呼ぶなって
 何でも店がつぶれるからって言ってたわ……
 どんな奴なのか逆に見てみたいわよねェ」
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