短編(ブック)

□恋のキューピット
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ロー「……男女だからってそんな……
 なんでも恋だの愛だのにもっていくなよ」
コラ「ん〜? 満更でもないだろ〜?
 かわいいからな! これから大きくなったら
 男なんてイチコロだろうさ!
 でもそんじょそこらの男じゃダメだ!
 おれが許さない!!」
ロー「だから親かよ」
コラ「親みたいなもんだよ
 父親みたいで兄みたいなもんだよ」
ロー「あんたも一緒に会いに行くんだろ?」
コラ「ん? そうだな
 んじゃ 約束だ!
 一緒に生きて 一緒にアリアに会いに行こう!
 んで三人一緒に暮らす!
 どうだ!?」
ロー「どうだって……あんたなァ……
 まぁ それも悪くねェけど…」
コラ「え? 今なんて!?
 なァ!!」
ロー「うるせェ!!」
コラ「ロー!!」

その約束は果たされることはなかったが
恋のキューピットになったロシナンテは
本懐を遂げ アリアとローがお互いの気持ちを伝えて
二人が付き合ったこと
そしてアリアが再びキレイな笑顔を見せるようになったことを
空の上で大いに喜び大泣きした。

そんなロシンナンテは今も二人を見守っている。


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