長編(ブック)

□第十七話
9ページ/9ページ

少し船を進めると変な船に出くわした。


ルフィ「さっそく変なのに出くわしちまったな」

サンジ「でもあいつじゃねェみてェだぞ ウソップ」

ウソ「ああ まァそれがよかったか
  悪かったかは別だがな
  とにかく見たんだよ おれ達は!!
  なァ!!」

チョッパ「うん!! あのサルベージの奴
   やっぱりこの島の奴なんだよ   
   帰って来るとこ見たんだ」

『なるほどね…』

ルフィ「別にまた会ってもいいけどな おれは」


目の前にはこれまたサルがついた船が―…。

すると大きな声で話しかけられる。


「オウオーウ!!
 ニーチャン ニーチャン!!
 そっちでゴチャゴチャ言ってんじゃね――ぞォ!!!
 ウオ―――ホ―ーー!!
 フン…!! まったく
 どこのだれかと思って ハラハラしたぜ」


この男

ショウジョウ海賊団大園長

海底探索王ショウジョウ 懸賞金3600万ℬ


ルフィ「思い切った顔してんな――」

サンジ「何類だ?」


ショウ「人類だバカヤロー」

「ウォ―ホー!! おめェら!!」

「ウチの大園長を怒らすんじゃねェぞ!!」

ショウ「ま―― いーから いーから
  おめーら 海賊の様だな
  知っとるか?
  “七武海”の一角 あのクロコダイルが落ちたんだ
  実力的に言ってそのイスは
  もしかしておれに回ってくんじゃねェかって
  もーハラハラして待ってるおれだ」


ルフィ「へ―――…お前七武海に入りてェのか」

『………無理だと思うけど……』


ショウ「あ!?
  とにかくおれのすげェところはどういうとこかって言うと
  生まれてこのかた25年 
  髪の毛を切ったことがねェってとこだ
  なァ お前びっくりしたか?」


ルフィ「ばかみてェ」

『あたしの2歳上!? あれが!?』

ウソ「いや 驚くとこそこじゃねェから!」

ルフィ「アリアの髪の方がきれいだな」

『え? ありがとう』


ショウ「うわっ びっくりした!!」

「てめェら 大園長に」

ショウ「いーから いーから
  まったくお前の回答にはハラハラさせられるぜ
  いーか おれの怒りという名のトンネルを抜けると
  そこは血の海でした」


ルフィ「どうでもいいけど おれ達
  行きてェ場所があんだよ どいてくれ!!」


ショウ「あほたれェ!!
  ここらの海はこのおれのナワバリだ!!!
  通りたけりゃ 通行料を置いてゆけ!!」


ウソ「何だ “ナワバリ”ってマシラみてェな事言ってやがる」

ルフィ「そんな事言ってたか?」


ショウ「何ィ!!? マシラァ!?
  マシラがどうした!!」


ルフィ「ん? あいつならおれ達が
  蹴り飛ばしてやったんだけど でも」


ショウ「け…蹴り飛ば……!!……トバ!!!
  “兄弟”をよくもォ!!!」


ルフィ「おい ちょっと待てって
  蹴ったけど あいつまだちゃんと生きて」


ショウ「マシラの敵だァ!!!
  音波!!! “破壊の雄叫び(ハボック・ソナー)”!!!」


ショウジョウがマイクに叫ぶとその音波で船が壊れ始める。

それも自分たちの―…。


サンジ「――――で 何やってんだ あいつら」

ルフィ「さ―――でもすげェな 声で船が壊れてくぞ!!」

ナミ「みんな!!
  ボーっと見てないで 今の内に先へ進むのよ!!」

サンジ「ハーイ♡」

ルフィ「お! ナミがもう鬼じゃねェ」

ウソ「そりゃ あれだけ発散すりゃな!
  …ちょ…待て………!!
  まずい!! やっぱりこの船にも影響が!!!」


サニー号も音波で今まで修理してきた箇所から壊れ始めていく。

それから声の届かない場所まで

逃げるのに必死になりながら海を進む。



この頃ベラミー達も「モンブラン・クリケット」について聞き…

しかも“金塊”を持っているという噂を聞いているころだった―――……。


次の章へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ