長編(ブック)

□第六話
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「あなたが麦わらの船長ね
 モンキー・D・ルフィ」


ルフィ「あ!! お前 帽子返せ
  ケンカ売ってんじゃねェかコノヤロー!!
  おれは お前を敵だと見切ったぞ
  出ていけコラァ!!」


「不運ね…B・Wに命を狙われる王女を拾ったあなた達も
 こんな少数海賊に護衛される王女も………!!
 …そして何よりの不運は
 あなた達の”記録指針”が示す進路…!!
 その先にある土地の名は
 ”リトルガーデン” 
 あなた達はおそらく私達が手を下さなくても
 アラバスタへたどりつけず…!! 
 そしてクロコダイルの姿を見ることすらなく全滅するわ」


ルフィ「するか アホ―ッ!!
  帽子返せ!!! コノヤロー!!」

ウソ「コノヤローが お前は――っ!!!
  アホーッ!」

ゾロ「ガキか…」


メインマストにしがみつきながらウソップは声を出す。


「遠吠えは結構 
 虚勢をはることなんて誰にでもできるわ
 困難を知ってツッコんでいくのもバカな話」


女は麦わら帽子をはじいてルフィの頭へと戻す。

それと同時に一つのエターナルポースをウェンズデーに渡す。


ウェン「”永久指針”……!?」


「それで困難を飛び越えられるわ
 その指針が示すのはアラバスタの一つ手前の”何もない島”
 ウチの社員も知らない航路だから追手も来ない」


ナミ「なに? あいついい奴なの……!?」

『どうかしらね…』

ウェン「な…何でこんな物を…!!」

ゾロ「…どうせワナだろ」


「どうかしら………」


ルフィ「そんなのどっちだっていい…!!」


ルフィはウェンズデーが

持っていたエターナルポースを奪い取り。

手で握り壊す。

それをナミが飛び蹴りをくらわすのだが…


ルフィ「この船の進路をお前が決めるなよ!!!」


「……そう 残念…」


ナミ「もうっ!!」

ルフィ「あいつはちくわのおっさんを
  爆破したからおれはきらいだ!!」


「…私は威勢のいい奴はキライじゃないわ…
 生きてたらまた逢いましょう」


ルフィ「いや」


すると船の横にでかい亀がつき

その上に女は乗り込んで去っていった。


ルフィ「でけー カメだな」

『見たことないくらいデカいわね』


ウェンズデーはひざをつきしゃがみこんで―


ウェン「あの女…!!
  一体何考えてるのかさっぱりわからない」

ナミ「だったら考えるだけムダね!」

ゾロ「そういう奴ならこの船にもいるからな」

ウソ「おい 状況説明しろォ!! 
  わけわかんねェよ!!」

サンジ「ミス・ウェンズデー
   もしかして仲間に!?」

ウソ「おいジョーキョーを説明しろ!!
  うわっ!! ダチョーが乗ってるぞ!!」

ウェン「………私 本当にこの船に乗ってていいのかしら…
   …みんなに迷惑を…」

ナミ「なーに 言ってんの 
  あんたのせいで私たちの顔はもうわれちゃってんのよ!!
  メーワクかけたくなかったら初めからそうしてよ!!」

ウェン「う…ごめんなさい」

ナミ「そうでしょ? ルフィ」

ルフィ「朝だ――っ!! サンジ朝メシ―!!」

『あ! 約束、忘れないでよ?』

ルフィ「ん? あ――――っ! 
  な…なぁ とるなら少しだけにしてくれっ」

『一皿って言ったでしょ!』

ルフィ「ウソップ―っ! おれにメシをくれ―っ!!」

ウソ「だから状況がわからねェんだって!!」

『べー』


にぎやかな船は航路を進んでいく。

一味が目指す先は―”リトルガーデン”。


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