ワンピースパーティ(ブック)

□第十六話
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そして二人が草むらから出ると

ルフィ「ぐへッ!!」
『いてて……ルフィ大丈夫?』

周りを見渡してみると

ルフィ「いってぇ〜〜〜……
 あれ? エース? サボ?」
『え?』
ルフィ「ここはどこだ……?
 コルボ山じゃねェな……」
『っ………!!』

アリアは咄嗟にルフィを抱えて
周りを警戒する。

ルフィ「あれ? アリア……縮んだ?」
『え?…………ええええ〜〜〜〜〜〜!!!
 ルフィが大きくなってる〜〜〜〜〜〜!!』

どうやら先ほどまで一緒にいたアリアより
数年前のアリアだった。

『さっきまで走り回るルフィを追いかけて……
 森の中に入ったルフィを捕まえたと思ったら
 ここに……』
ルフィ「アリアいくつだ?」
『10……』
ルフィ「んじゃおれと同い年だな!!」
『…………えぇぇぇ〜〜〜〜〜〜!!!』

驚くアリア。
ルフィは懐かしい姉の姿に笑っていた。
すると——

ルフィ「ん?」
『どうしたの?』
ルフィ「あれ」
『え?』

二人が見た先には——

ゾロ「582……583……ん?」

大きな岩を頭の上に持ち
スクワットをしているゾロだった。

ルフィ「…………」
『ルフィ?』

ルフィはそれを見て
アリアの腕から出ていくと
同じくらいの岩を持ってくる。

ゾロ「584……585……」
ルフィ「628!! 951!! 374!!」
ゾロ「何で張り合おうとしてんだ——ッ!! 
 無意味な数字並べるの止めろ!!」

『………ふふっ』

ルフィも同じようにスクワットをするが
数える数字は意味不明。
ゾロはそんなルフィに呆れてやめてしまう。
ルフィは岩を置いて

ルフィ「よう!!
 おれの名前はモンキー・D・ルフィ!!
 海賊王になる男だ!!
 そこにいるのがおれの姉ちゃん!!」
『アリアです』
ルフィ「お前ここがどこかわかるか!?」

ゾロはなんだ?とルフィを見ていた。

ゾロ「いいや……おれもわからねェ
 昼寝をしてたらいつの間にかこの場所にいた」
ルフィ「なんだ!! 迷子か!!」
ゾロ「迷子じゃねェ!!
 だいたい!!
 お前だってここがどこかわかってねェだろ」
ルフィ「お!! お前刀持ってんのか!?
 もしかして剣士か!?」

ルフィはゾロの刀を取ろうとしていた。

ゾロ「人の話聞け——ッ!!
 おれの竹刀に勝手にさわるな——ッ!!」
ルフィ「いいじゃねェか!!
 2本あるんだから1本貸してくれたって!!」
ゾロ「ダメだ!! おれは二刀流なんだ!!」
『人の嫌がることはしない!』
ルフィ「ぶ——ッ」

アリアに羽交い絞めにされてルフィは止まる。

『まったく……』
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