ワンピースパーティ(ブック)

□第十三話
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そんなお先真っ暗な彼らの前に
一人の少女が通る。
おにぎりリカちゃんである。
海兵におにぎりをふるまう子。

シャチ「あ!! 店の前を人が通ったぞ!!」
「「「!!」」」
ロー「いらっしゃいませ———ッ!!
 握り立てで———す!!!」

必死な彼らの形相と声に
リカちゃんは恐怖を感じてしまった。
さらに——

ロー「本日ポイント10倍でーす!!」

なんのポイントが10倍なのか
わからない宣伝をされてしまう。
さらに
店の影から大きな体のジャンバールが出てくる。
彼はリカちゃんに慣れない笑顔を向ける。

リカ「!!!」

これにリカちゃんは泣いて逃げてしまう。

ベポ「あ!! 逃げられた!!
 くそう!! 何でだ!!
 全然お客様の心をつかめねェ!!」

それもそのはず
このお店の店名は
「死の外科医がにぎるう
 死のおにぎりい!! DEATH!!」
という恐怖しか感じない名前である。

その近くで見ていたアリアは
走るリカちゃんを引き留めて

『さっきはごめんなさいね
 怖がらせてしまったお詫びに
 これあげるわ お家で食べて』

リカちゃんにお菓子の詰め合わせを渡すアリア。
それを受け取ったリカちゃんは笑顔で帰っていった。

アリアはそのまま店まで行って
落ち込んだ彼らに声をかけた。

『おにぎり屋なんてやらずに
 まっとうに医者で店開いた方が儲かったんじゃないかな?
 ちなみにナミには私から借金返したわよ
 それに関して気にしなくていいわよ
 無理してなれない事しないの!』

アリアはお金を取り出して
キャラおにぎりを一つ買う。

「「「「!!!」」」」

4人は涙を流して
アリアの前に土下座をしているのを
ジャンバールは胸をなでおろしてみていた。

そのおにぎりはアリアが責任を持って食べましたとさ!
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