ワンピースパーティ(ブック)
□第十三話
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そして数日後——
ハートの海賊団は
おにぎり屋を開店。
だがそこは閑古鳥が鳴いていた。
ロー「くそう!! 何でだ!?
オープン初日なのに全然お客様が来ないのは!?」
おにぎりの被り物まで被ったロー達。
だがそこにお客は来ない。
店頭に並ぶのは
「CORAZON SPECIAL」ℬ715
だった。
見た目はコラソンの顔のおにぎりだ。
シャチ「やっぱりこの“キャラおにぎり”が
まずかったんじゃ……」
ロー「いやいや かわいいじゃねェか!!」
すると電伝虫が鳴り始める。
だがそれはうれしいものではない。
ペン「店長(キャプテン)!!
テイクアウトされたお客様から
おにぎりの中に異物が混入していたとのクレームが……!!」
ロー「!!」
そんなクレームにローは笑顔でこう言った。
ロー「それは異物じゃなくて記念コインだから
「ラッキー♬ おめでとう!!」って言ってあげて!!」
ペン「わかった」
シャチ「おにぎりの中の具も
トリッキー過ぎじゃ……?
「レタス」と「キャベツ」の2種類だけって……」
ロー「コ…コラさんの好きな食べ物なんですけど!!」
クレーム対応を終えたペンギンが戻ってくる。
ペン「店長(キャプテン)!!
記念コインのお客様が……
「何がおめでとうだバカヤロウ」って
怒って切ってしまいました……」
ロー「くっ……」
ペン「店の立地も悪いですもんね……
街からずいぶん離れてますし……」
街から離れた人通りのない場所にこの店がある。
シャチ「店長(キャプテン)……ここの開店資金って……」
ロー「ナミ屋からまた借りた……」
ペン「やばいじゃないですか!!
この店が失敗したら借金がますます膨らむんじゃ……!!」
ロー「……………」
ローの背筋が凍る。