短編(ブック)

□七武海と少女——
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くま—

海賊で七武海
しかしその裏では革命軍に属していたバーソロミュー・くま
彼は数回小さな少女と会っていた。

最初は本当に小さな頃。

『……おおきい……』
クマ「…………」

まだ10歳にも満たない少女を前に
ただ立ち尽くしていた。

革命軍でも見ないほど小さな少女に
くまはどう声をかけていいのか迷った。

場所は海軍本部
海兵がいつ通るかわからないこの場所で
この小さな少女に声をかければ
どちらが怒鳴られるかは一目瞭然。

クマ「………迷子か?」

だが一応声をかけた。

『まいごじゃないよ!
 アリアはここでまってるの!』
クマ「待つ? 人をか?」
『うん!』

くまはそうかと理解をして

クマ「気をつけろよ」
『ありがとう! やさしいのね!』
クマ「やさしい……そう言ってくれるか
 海賊なのに」
『だってわるいかいぞくさんなら
 いまこのばでアリアをさらうことができるのに
 それをしないならいいひとでしょ?』

この言葉に
この子は賢いのだと理解をした。

確かに悪い海賊なら
どんな立場にいるかわからないこの少女を攫い 
様々な要求を海軍側に提示できる
それを理解しているこの少女は一体……
くまの頭には?が浮かんだ。

クマ「そうだな それがわかっているなら
 一人でこんなところにいてはいけない
 今後は気をつけろ」
『ありがとう!』
クマ「ではな」
『またね〜!』

くまはゆっくりと歩いていく。

その背後で
待ち人が走ってやってくるのを感じた。

ロシ「待たせたな!!
 いや 仕事がいっぱいあってな
 って……なにかあったか?」
『ううん! やさしいかいぞくさんとおはなししてただけ!』
ロシ「そうか……
 でも海賊はいい人だけじゃないからな!
 気を付けるんだぞ!
 って……一人で待たせたおれが悪いのか……
 おれも気を付ける!」
『ふふっ ふたりできをつけようね』
ロシ「ああ!」

男に抱えられた少女は
子供らしく笑っていた。

それを横目に少し微笑ましく思いながら
海軍本部を後にした。

それから少女の名前を始めて知って驚いた。

自身の所属する革命軍のトップと同じ
「モンキー・D」を名乗っていたのだ。

クマ「(そうか ドラゴンの娘か………)」

くまはすぐさま理解をして
なるべく海軍本部に赴き
少女を見守り その成長を父であるドラゴンへと伝えようと考えた。
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