長編4(ブック)

□第三百四十三話
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ワノ国 兎丼
決戦の“集合地”

ここは黒い雲が空を覆い
大雨が降り 雷もなる。
海は大荒れ 船が出せる様な天候ではなかった。

そしてそこに赤鞘の衆が立っていた。

シノブ「錦様!! 今夜は無理よ!!」
モモ「日をあらためよう!! 錦えもん!!」

船もない。
人もいない。
侍も何千人と集まったはずなのに
……誰一人としていない。

雷「一隻の船もなし!!」
イヌ「ネコの奴は間に合わなんだか」
菊「………!! 確かに……!!
 兎丼は制圧したんです!!」
河「——だが 採掘場にも誰一人いなかった」
カン「四千の兵はどこだ!!
 …………!!」
酒「この港 攻撃の跡があるど!!」
錦「スマシは反応せん
 誰一人 連絡もつかぬ
 火祭りの日の夕刻
 常影港!!
 ここが“約束の港”でござる!!
 なぜ誰も来ぬ!!?
 一体どこへ消えたのだ!!?
 たった一日の間に………!!
 何が起きた………!!?
 皆の身に何かが………!!?
 ルフィ殿!! どこでござる!?
 ヒョウ五郎殿!! 応答願う!!
 イヌアラシの銃士隊!!
 ロー殿!!? 希美が地武えもん!!!
 てまえ共は「光月おでん」がその家臣!!
 20年の昔より!!………!!
 主君の想いを討ち果たす為!!
 やって来た!!
 もはやあの時死んだ命
 燃やし尽くすべくやって来た!!!
 されどこんな命では足らん!!
 敵は3万!! 助太刀をお願い致す!!
 助太刀」
酒「もうよせ 錦えもん!!」
シノブ「うう」
酒「見ろ この空と海を!! 
 おいどん達はもう天にも見離されとるんど!!
 人の助けなどあるものか!!!」
カン「……やはり
 皆の身に……何か起きたとしか……」

そんな中
イヌアラシは静かに動く。

イヌ「…………小舟ならあるぞ……使えそうだ」
モモ「何をしておる!! イヌアラシ!!
 よさぬか!!!」
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