長編4(ブック)

□第三百二十二話
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さてここは「花の都」
ワノ国一栄えている場所。

そこの寺子屋では——

「さて「鎖国」とは何ですか!?」
「はい先生!
 国の入り口を閉じて
 国の平和を守る事です!!」
「そうね——では「開国」とは!?」
「はい!!」
「はい!!」
「国に悪い「人」や「考え」を招き入れる
 とっても悪い行いです
 海外の国々はワノ国の色んな物を欲しがります!!」
「——だけど その昔
 それをやろうとした愚か者達がいます」
「「「おでんと“赤ざや九人男” 〜〜〜!!」」」

その名前を口にする子供達は
ブーイングの様に嫌な顔をしてそう言った。

「あら先生 答えてなんて言ってないわ」
「「ぎゃ——出た————!!」」
「聞きたくもない名前だもの」

先生と呼ばれている女は
首をにょろにょろと伸ばして
子供達を見る。

「——でも それは20年前のお話……
 そんな悪い侍たちをやっつけたヒーローがいます!!」
「「「!」」」

それだけで子供達は目を輝かせた。
そして———

「「「黒炭オロチ将軍!!!」」」
「オロチ二刀流〜〜〜!!
 た————!!」
「いて————!!
 やられた————!!」

寺子屋はオロチの名を出すだけで
賑やかな雰囲気へと変わる。

「そうよ 20年前
 悪者達は皆死んで
 ワノ国は現在の様に平和な国になりました」
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