長編4(ﾌﾞｯｸ)
□第三百二十一話
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ｿﾞﾛ「——！！ やりやがった……
止まるな！！
町の入口へ！！」
菊「ルフィ太郎さん！！」
宝船は止まることなくおこぼれ町へと進む。
「ホールデム様ァ————！！」
ｽﾋﾟｰﾄﾞ「まさかお前が一撃で！？
何者だ」
ホールデムを殴った事で
ルフィは逃げなければならなくなった。
「うお———待て——！！」
ﾙﾌｨ「よし 逃げるぞ！！」
ルフィはその走る先で見つけた——
ﾙﾌｨ「ん？」
スピードの体を……
ﾙﾌｨ「馬だ！！ ちょうどいい！！
進め！！」
ｽﾋﾟｰﾄﾞ「きゃあ！！ 誰！？
抱きしめるのは♡」
「「スピード様っ！！」」
ルフィとお玉を乗せるスピード。
ｽﾋﾟｰﾄﾞ「——って何をする！！」
ﾙﾌｨ「え！？ 人間！？」
体で判断したために
ルフィは一番驚いた。
ﾙﾌｨ「いや…馬！？」
「引きずり降ろせ——！！」
スピードはルフィを降ろそうとする。
が——
ﾙﾌｨ「おい玉っ！！
“だんご”出せ！」
玉「え き——び——だん ごっ♪」
お玉は頬をひっぱり
だんごを作る。
ﾙﾌｨ「よし 馬を操れ！！」
玉「え！？ ムリでやんす 人間に効いた事は……！！」
ｽﾋﾟｰﾄﾞ「！？」
お玉は渋々スピードへだんごを見せる。
すると
ｽﾋﾟｰﾄﾞ「ヒヒン おいしそう♬」
玉「あ」
するとあっと言う間に
ｽﾋﾟｰﾄﾞ「ヒヒーン！！
どこまで！？ ご主人様♡」
ﾙﾌｨ「わ————効いた——！！」
玉「やった——！！」
「「スピード様————！？」」
部下を置いて
ルフィ達を乗せて
走り始めたスピード。
玉「なんで？？」
ﾙﾌｨ「半分馬だからじゃねェか？
よし ウマ美！！
「宝船」を追え！！」
ｽﾋﾟｰﾄﾞ「お前の家来ではない」
玉「あ…そうして欲しいでやんす！！」
ｽﾋﾟｰﾄﾞ「ヒヒーん♡
ご主人様！！」
部下はスピードの速さについていけずにいた。
「“真打ち”スピード様が……！！」
「何か弱みを握られてんのか！？」
お玉は先程のルフィを思い出していた。
玉「アニキ………！！
アニキ さっき エースみたいでやんした……」
ﾙﾌｨ「え！？ 何だ！？」
玉「！ いえ！
何でもないでやんす」
ﾙﾌｨ「？」
お玉は照れ隠しでルフィの背中に抱き着く。
そんな真意などルフィに伝わる事はなかった。