長編4(ブック)

□第三百五話
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サニー号——

「撃て——!!」

意志を持った大砲がサニーを狙う。

「ハッハッハ いくぞー!!」
「我こそが一番のりで!!」
「奴らを仕留めるのはおれだ!!」
「あれ? 敵って誰だ?」
「“麦わらの一味”だろ!!」
「麦わら帽子が見当たらねェ!!」
「すいやせん! 麦わらの一味は……」
ナミ「あっちへ逃げたわ!!」
「え!?」
「行くぞ向こうだ!!」
「ご親切にどうも!!」
「あ! 飛距離もたねェ!!」

砲弾は海へ落ちて行く。

「バカ野郎ォ——!!!
 何で使えねェ砲弾ばっかなんだ!!」
「——やはり……
 ママが正気でないと……統率がとれず!!」
「おれに行かせてくれー」
「いやおれだ」
「ババロア様——っ
 きっとやってみせる!!」

C家26男 C・ババロア
彼が乗る船では統率の取れない砲弾
それらにイラついていた。

「ママの速度は変わらねェ」
「おれ達も全速力で走ってる筈!!」
「なぜ追いつけねェ!!」
「——やはり波を知り尽くしたジンベエが相手では……」
「——しかしババロア様
 もう終わりかと」
「あ!?」
「只今 通信が……」

サニー号では——

キャロット「みんな——!!」
チョッパ「どうした!? キャロット!!」
ジンベエ「………!!」
キャロット「前から船影がいっぱい!!」
『挟まれたわね……』
ジンベエ「くそ……後方を振り切る前に……!!」

【報告いたします!!
 前方よりダイフク様率いる艦隊ご到着!!
 更に我らの後方より——
 将星スムージー様率いる援護艦隊ご到着です!!】

ペロスペローの電伝虫に連絡が入る。

【……ペロス兄 何をネズミ一匹に
 のんびりやってる 沈めちまうがいいのか?】
ペロスペロ「好きにしろ! ペロリン♪
 仰々しいんだお前らよォ!!
 どの道ママは」
ビッグ「ウェ〜〜〜〜〜〜ディ〜〜〜〜〜〜ング………!!」
ペロスペロ「このままプリンの待つカカオ島へ……
 ん? 心なしかやせてねェか? ママ……
 ペロリン♪」

ダイフク「撃ち方用——意!!
 射程距離に入り次第!!
 ぶっ放せ!!」

ブルック「——これは横へ逸れても八方塞がれます
 前方を突っきるしかありませんね!!」
ジンベエ「前方は3男ダイフクの船の様じゃ……
 魔人を操る! 手強いぞ」
チョッパ「おれ! 暴れるから!
 飛び移れる距離まで行ってくれ!!」
ナミ「近距離じゃ……タダじゃ済まないわね……!!
 行きましょう!!」

ダイフク「おい! いいか 砲弾は“顔なし”を使え!!」
「そんな! ダイフク様〜〜〜」

そんな危機的状況で動いたのは
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