長編4(ブック)

□第三百四話
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「逃がすな!! 海へ出るぞ!!」
「大砲はよせ! ケーキが吹き飛ぶ!!」
【艦隊は島の南東へ向かえ!! すぐに!!】

ベッジの船はようやく海へと出ることに成功。

ベッジ「よし!! カカオ島を出たぞォ————!!!
 こうなりゃパドルシップに追いつける奴はいねェ!!」
サンジ「ありがとうベッジ 使った!!」
ベッジ「おめェの為なわけねェだろ黒足ィ!!」
サンジ「ん? 妙に暑くねェか?」
ヴィト「頭目 海の様子が変レロよ!!」

海は冷たさは失われ
魚は熱せられて浮き上がって来ていた。
「魚達が浮いてきます!!
 海の熱さで煮えてる!!?」
サンジ「いい塩加減でさぞうまいだろう……」
ベッジ「次は我が身だバカ!!
 こんな事できる奴は一人だけだ……!!
 見ろ!!」

ベッジの見る方へと目を向けると
オーブンが海に手を付けて
熱していた。

オーブン「“熱海温泉(ネッカイジゴク)”!!」

ベッジ「オーブンのネツネツの能力だ!!」
「アツい!!」
プリン「大変!! チョコの温度が変わっちゃう!!」
「生クリームも溶けてしまうぞ!!」
サンジ「ビッグ・マムが
 「魚の水煮」で満足するわけねェだろ
 あのバカ……!!」

すると船の後方で爆発が起きる。

ベッジ「!!」
「高熱でパドルが壊れました!!」
ベッジ「おいおい船を沈める気かァ!!・」
「オーブン様はこのケーキの重要性をお忘れか!!」

こんな時でもベッツは笑っていた。

「キャッキャッ
 だ——だ——」
シフォン「何なのさっきから……
 急に笑ったりして! ベッツ」
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