長編4(ブック)

□第三百話
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キャロットは上に昇って遠くを見る。

キャロット「…………!!
 !! 来てるよ!! 六時の方から!!
 さっきの船達と……!?」

遠くから聞こえるビッグ・マムの声。

キャロット「ビッグ・マムが!!! 海を歩いて来る!!」

ジンベエ「バカな いくら何でも!!」
『アメだ……!!
 キャロット キャンディがあるんじゃない!?』

キャロットは双眼鏡でよくみて見た。
するとビッグ・マムの歩くスピードに合わせて
アメが動いていた。

キャロット「そう! キャンディの上を歩いてる……!!」

ビッグ・マムの肩に乗るのは
ペロスペロー。

ペロスペロ「くくくく……!!
 “アメウミウシ”!!
 ゼウスはどこへ行った!?
 ママに海を渡らせるのはあいつの仕事だろう!!」

キャロットは再び涙を流し始める。

ペロスペロ「まァいいよ 私も丁度あいつらに
 恨みができた所だ……!!
 別に……右手を失ったくらい……キャンディで代用できるが……
 熱い紅茶を飲む午後にィ……カップの熱で
 溶ける右手を見る度にィ〜〜〜……!!
 思い出しちゃうぜ!! ミンク族のジャガーの顔を!!
 そうだろう? ナポレオン そんな屈辱他にない!!」
「我が国じゃどの道犯罪者 未来はないっす」
ペロスペロ「奴の仲間を……
 ——どう苦しめれば気が済むか……!!」

ホールケーキアイランド
西の海岸

「あれ〜〜〜!?
 もう誰もいないぞ!?」
「とにかく火を食いたい……!!
 力が……」

プロメテウスとゼウスは逸れていた。

「万国」内——海

小さな小舟に乗っているのは
パウンド。

パウンド「あれ? あれあれあれ〜〜〜?
 ……………見間違いだろうが………!!
 む…娘な気がするのね……!! シフォン……!?」

ラビヤンで空を飛ぶプリンたちを見つけたパウンド。
声をかけても届かない——。
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