長編4(ブック)

□第三百話
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サニー号——

ナミ「! ねェ!!
 ルフィは?」
『カタクリと一緒に……鏡へ入ったわ』
「「!?」」

鏡の世界——

「「“麦わら”だァ〜〜〜〜〜〜!!!」」

カタクリ「…………」

どよめく兵達——。

カタクリ「…………うまくやったな」
ルフィ「ここなら存分に戦える!!」
カタクリ「…………」

するとルフィは拳で
後ろにあった鏡を割る。

「うお!! 船への通路を!!」

カタクリ「………」

二人は睨み合う。

サニー号は後に雨の降る海へと着水。

そしてブルックとチョッパーに
ペドロの事を伝える。

ブルック「そんな………!!
 ペドロさんが……!!
 我々がもっと……強ければ………!!」

チョッパーは泣き喚き
キャロットも涙が止まらない。

ジンベエ「泣きたいのは敵方じゃろう
 こっちが心を乱すな」
ブルック「………!!
 ちょっとジンベエさん!!
 よく吐けましたね そんな薄情なセリフ!!
 あなた 一番ペドロさんとの付き合いは短いから」
ジンベエ「緊張の糸を解くなと言うとるんじゃ!!!」
ブルック「!!」
ジンベエ「絶体絶命の海岸じゃった
 ——ここはそういう場所だと
 常に身を挺する覚悟を決めておった
 これは……!! ペドロの“勝利”じゃ!!!
 お前さんらが来た事で
 敵はどれ程の損害を受けた!?
 奴らにしてみりゃ
 前代未聞の大失態!!
 お前達の中のペドロは言うておらんか?」
キャロット「……………!!」
ジンベエ「「進め」と!!
 ルフィは瞬時にそれを察知し
 敵を一人で請け負う策を講じた!!
 カタクリは10億を超える賞金首……!!
 一か八かじゃ!!
 やがて来るぞ
 ——後ろからはこの国の海賊女王 ビッグ・マム!!
 八方の海からいつ仕掛けて来るともしれん敵の艦隊!!
 ビッグ・マムの覇権の轟くナワバリを抜けるまでは
 緊張の糸を緩めるなと……!!
 ペドロは言うておらんか!!?」
『ジンベエの言う通り
 泣くのは構わない
 辛いわよね でも ここは敵地
 ペドロの意志を尊重したいなら立ちなさい
 彼に恥をかかせるの?』
チョッパ「…………!!
 うお————っ!!!」

チョッパーは体を大きくさせて

チョッパ「ナミ指示をくれ!!」

声を出す。
ナミはパッと地図を取り出す。

ナミ「………!!
 サンジ君達がカカオ島から
 こっちへ向かって来る約束だから……
 すれ違いは避けなきゃ……!!
 船は面舵!!」
チョッパ「おう」
ナミ「もうすぐ強風が吹く!! 追い風よ!!
 右舷で風を受けて まっすぐ西へ!!
 最短距離で行くわ!!」
チョッパ「了解!!」
ブルック「私 使ったコーラ足しときます!!」
ジンベエ「——よし 海流の見極めは任せて貰おう!!」
『ルフィ……頑張るのよ……』

アリアの手には水の鳥——
対になるのは——……。
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