長編4(ブック)

□第二百九十九話
2ページ/7ページ

プリン「無様ね! あんた達!!
 助かりはしないわ!!
 船で逃げても無駄!!
 ママは海の果てまで追いかけて
 あんた達を海底に沈める!! アハハハ」
「「「!!?」」」
ルフィ「何だとこんにゃろ!!」
シフォン「違うでしょ プリン
 何言ってんの!!?」
プリン「違った!! 違った!!
 何言ってんの!? 私!!」
『本当は?』
シフォン「ママは意中のケーキをあんた達が盗んだと思い込んでる!!
 海を越えても追ってくるわ!!」
ルフィ「えェ………!?」
『それは困るわ……』
プリン「そうよ だから!!
 サンジ!! こっちへ来なさい!!
 仲間達がママに殺される姿を見て
 この世の地獄を味わうがいい!! アハハハハハ!!」
シフォン「違うでしょ!? 何言ってんの!?」
プリン「違った〜〜〜〜〜〜!!!
 消え入りたい!!」
ルフィ「そんな事言いに来たんなら
 どっか行け お前ら!!」
『ちょっと待ちなさい! ルフィ!!
 プリンはまだしも
 シフォンがいるには理由があるんでしょ!
 シフォンが本題を言って!!』
シフォン「そうね!
 “黒足のサンジ”!!
 あんたお菓子作りも得意だってプリンが言ってた」
サンジ「ああ 料理に関しちゃ全て一流だ!!」
シフォン「OK!!
 じゃあケーキ作りを手伝って!!
 唯一ママを止められるケーキを作って……!!
 あんた達を逃がしてあげる!!」
ナミ「シフォン………!!」
シフォン「ローラの件の恩返し!!
 やるからには命懸けよ!!」
プリン「——フン!! 結果そうなるかもね……!!
 私は違う!! あんた達の為じゃない!!
 偶然作って食べようと思ったケーキがママの欲するケーキで!!
 ぐ…ぐぐ偶然ここを通りかかったら
 あんた達がいただけ
 だだだだから何もあんたに死んで欲しくなくて
 わざわざママを止めに来たんじゃないんだからね!! サンジ!!
 さん………♡」

感情の裏返しをまじかに見たルフィ達。
これには驚いていた。

『……素直じゃないのってこんなに可愛くないの
 気をつけよ……』
サンジ「わかった ありがてェ!!
 ケーキはどこで作れる!?」
シフォン「ショコラタウンに材料が!!
 最速でケーキを作って船で運ぶわ!!
 それでママの目を逸らせる!!
 そこまで何とか持ち堪えて!!
 海に出れば前方からも敵は押し寄せる!!
 あんた達なら耐えきれると信じてるよ!!」
ルフィ「ああ!!」
サンジ「じゃあおれはそっちに!!」
プリン「ままま待ちなさい
 誰が乗せてあげるって言ったのよ!! バカっ!!」
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ