長編4(ブック)

□第二百九十八話
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南西の海岸
「誘惑の森」——

ルフィ達は迫るビック・マムから逃げる。

ルフィ「「食いわずらい」!? 
 何だそれ!!」
ジンベエ「癇癪じゃ!! 
 食いたい物を口にするまで
 辺り構わず暴れ続ける……!!
 意識はほぼない」
『なにそれ!! いい迷惑じゃない!!』

ビッグ「ウェ………!!
 ディング……ケ〜〜〜キ!!」

ジンベエ「今回の「お題」はどうやらウェディングケーキ!!
 結婚式のケーキを食い損ねたのが原因か………!!」
『なるほどね……』
ナミ「ルフィ!! あんたがケーキ壊すから!!」
ルフィ「作戦は成功したろ!!」

「チョエ〜〜〜〜〜〜!!!」

木々は次々とルフィ達を襲う。

ルフィ「しかしあんなうめェケーキそうねェぞ!!」
サンジ「作戦中食ってたのかよ!!」
キャロット「私も食べた!!
 おいしかった〜〜〜♡」

襲い来る木々を倒していき
走り続ける。

サンジ「とにかく急げ 船までそんなに距離はねェ筈!!」
ルフィ「だけどこの森!!
 まっすぐ進んでんのかわかんねェんだ!!
 あってんのかなー!? 道っ!!」
ナミ「わ」
『足元気を付けてナミ』
ナミ「ありがとう!」
キャロット「あ!! この川見覚えあるね!!」
ナミ「——でも! あの橋は壊れてたハズ!!
 “森”が敵ならもう何も信用できないわ……!!」
『上から見ようにも
 飛べない様に塞がれてるし——』
ナミ「こいつら私達をダマす気なんだから
 裏を返せばここはあの場所じゃないって事よ
 ローラのビブルカードももう通じないし!!」
ジンベエ「ママ本人が真後ろにおってはな……!!
 ——じゃがその「エサ」をやめるな ナミ!」
ナミ「うん!」

ナミは天候棒で黒い雲を吐き出し続ける。
それを食べ続けるゼウス。

「わお——♡
 んまいんまい」
ジンベエ「ゼウスをママの下へ帰したら
 いよいよ逃げきれん」

ビッグ「戻って来いゼウス〜〜〜〜〜〜!!!」

「まずい〜〜〜!!」

ゼウスを呼ぶ声。
焦るゼウス。

「お前 ママの命令になぜ背く〜〜〜!!
 ゼウス!!」

プロメテウスも怒っている。

ナミ「ゼウス〜〜〜
 こっち見て♡
 絶品“天候の卵” 
 中にはジューシーな雷雲がたっぷり♡」
「ひゃ——♡」
ルフィ「おい太陽!!
 お前よくも木のやつを燃やしたな!?
 ——“ゴムゴムの”………!!
 “鷹の銃乱打” 〜〜〜〜〜〜!!!」

武装を施した拳で
プロメテウスを殴る。
だが——

「ぷは——っ!!」

ルフィ「何だァ!?
 武装色が効かねェんなら
 自然系より厄介じゃねェか!!」
『そもそもこれらは悪魔の実の影響を得てるだけ!!
 そんな攻撃効かないのよ!!』

アリアは刀を抜く。

「戻れゼウス……!!」

『少し後ろへ下がって貰うわよ!!
 “水弓”!!』

アリアは弓を引くと

「アァ〜〜〜!!
 火力が〜〜〜!!!」

水の弓を受けたプロメテウスは
速度が落ちる。

ルフィ「すげー!!」
『太陽には水でしょ?』
「戻る! 戻るけど最後に
 おいしい雷雲貰ってから!!」

よだれを垂らして待つゼウス。

ジンベエ「アリア! 少し手伝え!」
『いいよ!』
ジンベエ「早う橋を渡れ お前達」

ジンベエは川を使い
アリアはジンベエの上から弓を再度引く。

ジンベエ「“槍波”!! 「群雨(ムラサメ)」!!!」
『“水弓” 乱れ打ち!!!』

川の水分と弓の水分で
プロメテウスは弱っていく。

ルフィ「弱った!!」
ジンベエ「当然!!
 奴は凝縮された炎の化身!!
 「大火事」が喋っとると思え!!」
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