長編3(ブック)

□第二百七十九話
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ナミ「…………」

ブリュレ「ウィッウィッウィッ!!」
クラッカー「……………」

クラッカーはルフィを追いかけ始めた。

ナミ「ヤバイ……」

ナミはチョッパーの言っていた言葉を思い出した。

ナミ「ルフィでも部下に圧倒されるなんて!!
 ルフィ!!! 逃げて———!!!」

ナミはルフィの方へと行こうとしたが
それを阻むのはブリュレ。

ブリュレ「ウィウィウィ 待ちな!!
 お前らの相手はアタシだよ!!」
「———と!! わしだジュ!!」

ナミ「!!」

ブリュレ「わかるよ 急に恐くなったんだろ!?
 ウィッウィッ……“最悪の世代”!?
 何が最悪だ!! “偉大なる航路”の前半で
 もてはやされて……!!
 ウチの船長こそ“海賊王”になる男だと……!!
 息をまく部下達が絶望する顔は腐る程見て来たよ!!」

ナミ「………」

ブリュレ「この2年……何人かママのナワバリに迷い込んで来たねェ!!
 「キャプテン・キッド」!!
 「海鳴りのアプー」!!
 「ギャング・ベッジ」!!
 「怪僧ウルージ」!!」

ナミ「!!」

ブリュレ「いち早く己の立場に気づき傘下に入った「ベッジ」を除いては……!!
 ママの顔を見る事もなく……一言の声を聞く事もなく!!
 ハジキ出されたよ!!
 一人くい下がったのは怪僧ウルージ!!
 生意気にも「将星」の一人を打ち破った……!!
 少し前まで「4将星」だったのさ ウィッウィ」

ブリュレは鏡をナミの前に落とす。

ナミ「!」

ブリュレ「——だがそれが限界!!
 ママを怒らせクラッカー兄さんに惨敗した!!
 逃げ場なんてないよ!!
 今頃どこかで野垂れ死んでるさ!!
 いいかい!! ここが“新世界”の行き止まりさ!!」

鏡にはブリュレが写っていた。

ナミ「!!?」
ブリュレ「「四皇」と戦う!? 夢の話さ!!
 ママに会う事もできない!!
 お茶会に潜入!? 結婚式を止める!?
 仲間を奪い返す!? 夢のまた夢さ!!!」
ナミ「!」

鏡からゆっくり出て来るブリュレ。
そしてナミの足を掴んで。

ブリュレ「お前達は!! ママの顔すら拝めずに
 この森で死ぬのさ!!」
ナミ「きゃあ!!」
ブリュレ「さァ おいで“鏡世界”へ……!!」
ナミ「いや!!」
ブリュレ「向こうでゆっくり
 顔も体も引き裂いたげる……」
ナミ「パウンドちゃん!!」

ナミがパウンドを呼ぶと

パウンド「離れろブリュレ———!!」
ナミ「わ」
ブリュレ「ぬご〜〜〜!!!」

パウンドはブリュレを殴り
ナミを解放。

ナミは離れたと同時に
転がっていく。

ナミ「…………!! ありがとう!!」

ブリュレ「パウンド義父さん………いや パウンド!!
 これはママへの“反逆”だよね!!」

パウンド「………!!」

ブリュレ「終わりだよ!? もう助からない……!!」

ナミ「“サンダーボルト=テンポ”!!!」

ブリュレ「ギャアアアアァァ!!!」

ナミは天候棒を振ると
ブリュレに雷が降り注ぎ
倒れてしまった。

ブリュレ「ウィッ ウィッ」

“ホーミーズ”達は怯えていた。
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