長編3(ブック)

□第二百七十八話
4ページ/10ページ

—ブリュレ「“鏡世界(ミロワールド)”!!」
—キャロット「!!? わ〜〜〜っ!!」

—「…………」
—ナミ「え……」

—キャロット「………!! え!?
 出られないっ!!」

鏡の向こうにはキャロットがいた。

—チョッパ「…………???」

—キャロット「出られないよ!!
 ここから出してー!!」
—ブリュレ「ウィ〜〜〜〜〜ウィウィウィ まず一人!!」

—ナミ「何したのよ キャロットを返して!!」
—チョッパ「ナミ 近づくな!!」

—ブリュレ「殺しゃしない お前達 わかってんのかい!?」
—キャロット「わー!!」

—ナミ「キャロット!!」

—ブリュレ「お前達の存在はもう“ママ”にバレてんだよ!!」

—「「!!?」」

—ブリュレ「潜入でもしてるつもりだったかい!?
 おめでたいね アタシ達は全員 ママの命令によって
 アンタらを狙ってんのさ!!!
 あいつも!! コイツらも!!」

ブリュレは木や花を指さす。

—「…………」

—ブリュレ「あいつもあいつも!!
 あいつもみんな!! こう言われてる
 「“麦わらの一味”はまだ泳がせていい
 サンジには会わせるな おれに刃向かった事を後悔させてやれ」
 ウィウィウィウィ〜〜〜〜〜!!」

—ナミ「…………………!!」

—ブリュレ「さァ!!
 “ホーミーズ”!!! そいつらを逃がすんじゃないよ!!」
—「動いていいのか?」

—ナミ「!!」

途端に木も花もお菓子たちも動き出す。

枝が下からチョッパーの足を掴む。

—チョッパ「わ!!」
—ナミ「チョッパー!!」

チョッパーはトナカイから元に戻っていく。

—チョッパ「ナミ 走れ!!
 敵が多すぎる!! 3人共捕まったらルフィも助からねェ!!
 捜してあいつに教えるんだ!!
 おれがやれるだけやるから!!
 “ランブル”!! 相手は“四皇”の一味だ!!
 ナメてたのはおれ達だ!」
—ナミ「………!!」

チョッパーは大きくなって
襲い来る“ホーミーズ”達を相手する。

—ナミ「…………!! わかった 必ず戻る!!」

ナミは走り出す。

—ブリュレ「ウィウィ〜〜
 こりゃスゴイね!!
 ただでさえ面白い生き物なのに
 こんな芸まであるとは!! ママが喜ぶよ!!
 あの人は……“全種族”じゃ飽き足らず
 …………無類の「珍獣コレクター」 ウィウィ………」

ブリュレは大きくなったチョッパーを見て笑っていた。

ナミは走り続けた
“ホーミーズ”から逃げる為に
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ