長編3(ブック)

□第二百二十二話
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「彼女は現在もドフラミンゴの部下として生きている……!!
 ファミリーの幹部“ヴァイオレット”と名を変えて」
ウソ「!? 幹部!? 
 ———じゃあ 王女のお陰で今もリク王は」
「…………ああこの国のどこかで必ず生きておられる 
 だがこの10年の王の苦しみは計り知れない……!!
 ヴィオラ様の心中も然り……!!
 恐怖…怒り…涙…いかなる10年を過ごされたか……」
レオ「………!!」
「———また あの夜 リク王と同じ様に操られ
 不本意に国民を傷つけてしまった兵士達の苦しみもまたいか計りか……」
ウソ「!! リク王の兵士達はその夜やられちまったんじゃ……」
「ある者達は殺されたが
 あの者達はその場でドフラミンゴにひれ伏し
 奴の護衛兵として生き延びている……!!」
フラン「寝返りやがったのかァ!!!」
「———私は…彼らも苦渋の選択をしたと信じている」
フラン「だとしたら泣げてぐるんですげど!!
 どいつもこいつもォ〜〜〜ん!!!」
「殺された兵 ひれ伏した兵
 ———だがこれを合わせても一国の軍隊として数が少ない……」
フラン「!? 何の話だ!?」
「———私にも「失った記憶」がある筈だ……という話だ」
フラン「?」
「フラランド 君にさっき町で見せたな?」
フラン「!」
「オモチャにされた我々は人間だった頃の事を全て覚えているが……
 周りの人々はたとえ家族であれ我々の存在をすっかり忘れてしまう
 大切な者を忘れた事にも気づかない
 ———これがドレスローザ最大の悲劇であり
 我々オモチャ同士でも同じことなのだ」
ロビン「———つまり 町を歩くオモチャ達の中にも
 あなた自身忘れてしまった仲間がいるかも?」
「その通り
 更にはオモチャにされた時点で
 皆ドフラミンゴに怒りを覚えていると考えたら
 ドフラミンゴは反乱の意志を闇へと葬り去るが
 裏を返せば国の闇には反乱の意志が蠢いているという事だ!!
 この“悲劇の数”こそが今回の
 我々の「作戦」の大きな“鍵”を握っている!!」
フラン「成程そうか!! お前らの言う
 “勝機”ってのはそういう事か!!
 確かに「七武海」の一団を相手にするにはこれだけじゃ心許ねェが
 この国のオモチャ全員が反乱分子とすりゃ相当な勢力だ!!!」

このフランキーに
ウソップがとっ捕まえていく
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