長編3(ブック)

□第二百二十一話
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「花畑」
リク王軍 決起本部

ガンチョ「遥か昔 我々トンタッタ族は
 自国にない資源を求め海へ出て
 大人間に発見されては絶滅の危機に瀕していたという……
 ———だが ある時 隣国のドレスローザの王は
 “少しの労力”と引き換えに“資源と安全”を保障するという
 条約を提案してきたのれす
 時の王の名は“ドンキホーテ”
 それが今から900年前まで続く事になる……!!
 トンタッタ一族 最悪の歴史
 “奴隷時代”れす
 残る書物に克明に記されるその残酷な王家の姿は
 まさに“悪魔”!! 人知れず地下深く働きに働かされ
 大人間達はトンタッタの生み出す富と栄華の上に生きた
 ———そして“空白の100年”に何があったか知り得ぬれすが
 今から800年前……!! ドレスローザに新たな王が誕生する
 “リク王”れす!!!
 過去数百年地下で行われていた小人を人とも思わぬ所業を耳にした
 リク王は涙を流し……深く深く謝罪してくれたという
 さらに「新王」のとった行動は“償い”だった
 この国から生活に必要な物を何でも持ち出して構わない……
 働きなどいらない———それを王は“妖精の仕業”とし
 国民達を笑ってなだめ
 ……見事に「妖精伝説」を国に定着させたのれす……!!
 心優しきリク一族の治める国は
 隣国の危機にも援助を惜しまず
 おせじにも豊かとは言えなかったが
 笑顔のたえぬ素晴らしき国となった
 先祖達はリク王の優しい心を称え
 ……いつしか進んでこの国を緑豊かな
 美しい花々の咲く土地に変えた
 ……これが我らトンタッタ王国と
 代々リク王家との800年の絆……!!
 ———しかし 900年の時を経て舞い戻ったドンキホーテ一族の末裔
 ドフラミンゴは
 ……くしくも大昔の悪しき歴史を繰り返そうとしているのれす!!
 我が娘マンシェリーを始め……すでに
 500人の仲間達が奴の毒牙にかかった!!
 あの時代をもう繰り返してはならない!!」
「「「うおおおおお〜〜〜!!」」」
レオ「ならないれす!! 戦うのれす!!」
「———そうとも 「ドレスローザ」にとっても「トンタッタ」にとっても
 ドンキホーテの帰還など百害あって一利なし!!」
ウソ「おれもそう思ってた!!」
「うお〜〜〜さすがれす!! ウッソランド!!」
「「「ウッソランド!!」」」
フラン「おおおう!!
 リク王いい奴だぜ こんな虫ケラの様な種族にも優しくして」
「「「誰が虫ケラだ!!!」」」
フラン「いい意味で……」
「「「ならいいれすよ!!」」」

トンタッタ達は盛り上がっている。
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