長編3(ブック)

□第二百二十一話
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「リク王だァ!!!」
「生きてたのか!!」

これにタンクは泣き始める。

タンク「………!! リク王様……!!
 ご無事で………!! 久しゅうございます!!
 ……!! 私はといえば今や ドフラミンゴの……」
リク「言うな……わかっている……!!
 ヴィオラを見守ってくれているのだろう
 お前程の仁義の男を疑うものか
 辛い決断であったろう……!!」
タンク「………!! いいえ あなたに比べれば……!!」

そんな暗い空間に明るい声が響き渡る。

エリザ「オイ 何と!!
 リク王であったか!!!」

リク「……ああ プロデンスの王……!!」

エリザベローはリク王へと抱き着いた。

エリザ「懐かしい!! お前には何度も国の窮地を救われた!!
 よくぞ無事で!!」
リク「おいおい」
エリザ「お前がいなくなってからというもの
 ここらの国々はバランスを失い 戦争ばかりよ!!
 もう ウンザリだ……!!」

サイ「エリザベロー!! おめェはウンザリでも……誰かが泣きゃあ
 誰かが笑うのさ!!! 諸国の戦争を裏から盛り上げ
 大儲けしてる奴がいる……!!」
ブー「戦争中の国々にどんどん武器を売りつけてな!!」
チン「ひやはや 仲介人は“ジョーカー”という男“!!
 ———それはドフラミンゴの裏の名だ
 ———しかし その武器がどこで作られ
 どこに眠っているのかがわからぬ
 我らが“花ノ国”も戦争中につき
 敵国に武器を流され参っている」
サイ「我々「八宝水軍」は“花ノ国”の王の依頼で
 武器の密輸を叩き潰す事が真の目的!!
 “リク王”
 お前が妙なマネをしてドフラミンゴが王になったせいで
 近隣諸国は大迷惑だ!!!」

ダガマ「そうですぞ エリザベロー様!!
 確かに 我ら過去にはドレスローザからの大恩あれど
 今やリク王と言う名は」
タンク「黙れ!! ダガマ!!」
ダガマ「!!」
タンク「10年前の事件の真相を
 ……あの日の悲劇を知らん者が王の人格を語るな!!!」

タンクはダガマの襟を持ち上げて額をぶつけあう。

リク「タンク! いいんだ 今更……」

するとわらわらと剣闘士達が立ち上がる。

「リク王様 私も……元軍隊の兵士です」

リク「!?」

「私もです」
「自分もです……!! リク王」

剣闘士達だけではなく
壊れたオモチャ達も動き出す。

「うわー!! 何だ!!?
 オモチャ達が動き出した!!
 全部壊れて死んだ奴らじゃねェのか!!?」

オモチャ達 そして元兵士だという男達は
膝をついて頭を下げた。
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